プロデューサー×脚本家が明かす! 『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』制作ウラ話

2022年04月17日 19時10分

エンタメ anan

お待たせしました! もはや日本の春の風物詩である、劇場版『名探偵コナン』の時期がやってきました。

世代も国も超えて愛される! 『名探偵コナン』の魅力を解説。


コナン初心者も、溺愛者も、まずは作品のベースをおさらいすべし。主要キャラをおさえ、『ハロウィンの花嫁』の見どころをチェック。


POINT1:大人気作の主人公、コナンは小学生。でもその正体は、高校生探偵!


原作漫画は1994年に連載開始、単行本はついに100巻に到達! 全世界累計発行部数はなんと2億5000万部を突破したという大人気作『名探偵コナン』。今作で25作目の劇場版アニメは、ミステリーとしての精度の高さ、魅力的なキャラクターたちの人間ドラマ、そしてアクションの迫力など、全方位的な魅力で世界を魅了し続けている。



主人公・コナン

見た目は小学生だが、中身は頭脳明晰な高校生探偵。〈黒ずくめの組織〉の取引を目撃したことで、口封じのために毒薬を飲まされ、今の姿に。江戸川コナンと名乗る。


工藤新一

世界的推理作家の父と、元女優の母を持つイケメン高校生。大人顔負けの推理力に加え、サッカーは全国レベルの実力。コナンになって以降、基本的に電話で連絡を取っている。


毛利 蘭

新一の幼馴染みで、さらに彼女でもある同級生の蘭。特技は空手。なかなか姿を現さない新一を、一途に想い続けている。現在、コナンは蘭の家に居候中。


POINT2:最後まで目が離せない、スペクタクル。本格ミステリー&アクション。


コナンの劇場版といえば、サスペンス&ミステリーの複雑で奥深い側面が大人に大人気。また大きなスクリーンで迫力あるアクションシーンが堪能できるのも、魅力の一つ。今作は、“過去”と“現在”が絡み合う物語の展開に唸らされること請け合いだ。またバトルシーンはもちろん、ラストの緊迫感には思わず息を呑んでしまう…!!



東京を舞台に事件を引き起こす正体不明の敵、〈プラーミャ〉。時代を超えて、降谷やコナンを翻弄する。


POINT3:ドキドキの関係があちこちに。物語華やぐ、ラブコメエッセンス。


謎解きだけじゃない、コナンの世界観で実は重要なのが“ラブコメ”要素。推しカプに挙げている人も多い高木刑事&佐藤刑事の結婚式を含む、恋やウェディングといった要素が、今作では事件に関わってくる。現在の恋愛、かつての人間関係の中での想いなど、胸キュンなポイントも多々。またコナンをはじめ、結婚式の参列者がおめかしをしているところも見逃せない!



上・刑事のときの凛々しい感じに、美しさが加わった、佐藤刑事の花嫁姿。

下・大好きな佐藤刑事の花嫁姿に、高木刑事もこの緊張顔!!


POINT4:リアリティとファンタジーのいいとこ取り! オリジナルで描かれる、高クオリティな描写。


毎回実在する街が登場し、その描かれ方の精巧さにため息が出る劇場版。今回の舞台は渋谷で、驚くほどリアルに描かれる街並みを、キャラクターたちが走り回る。作品への没入感がハンパないので、こんなことあり得る?! それは無理じゃないか…? と思ってしまうファンタジックな展開も納得してしまうから不思議。



馴染みあるあのビルやあの通りがコナンの世界に登場!?


劇場版プロデューサー・近藤秀峰さん×脚本家・大倉崇裕さん


プロデューサー・近藤秀峰さん&脚本家・大倉崇裕さんが語り合う。“チームコナン”の強さ、そして今作の制作ウラ話。


原作者の漫画家・青山剛昌先生を中心に、劇場版の作品を作っているチームはいったいどんな雰囲気なの? 今作のメインキャラクター決定の背景や、脚本執筆における青山先生の意外な役割などについて、語っていただきました。


――コナンの劇場版は、毎年かなり前から準備するそうですね?


近藤秀峰:おおよそですが、プロジェクト自体は2年くらい前から動きだす感じですが、“誰が中心になる”ということに関しては、もう少し前から決める感じですね。青山先生に、「いついつの作品ではこの人がフィーチャーされるから、その前の原作連載の展開をこうしておこうかな…」といったことを考えていただけたりすることもあり、その回のメインとなるキャラクターに関してはかなり早い段階で方向性を決めていますね。


大倉崇裕:ちなみに今回の『ハロウィンの花嫁』の脚本執筆のお話を頂いたとき、一番最初の段階では、「高木・佐藤をメインでお願いします」と言われた記憶があります。二人が出てくるということは、かつて佐藤刑事が想いを寄せていた、降谷の同期である松田という刑事を出せるかな、と考えました。が、そのあとに「降谷零(安室透)と、彼の警察学校の同期たち4人も登場させてください」と言われ、彼ら、特に萩原、松田、伊達に関しては、原作では本当にさらっとしか描かれていないので、正直キャラクターがよくわからなくて…。


近藤:ですよね(笑)。で、今回は原作のスピンオフ連載でまず『警察学校編』という、降谷らの学生時代の物語が掲載され、そのあとそれをTVシリーズでアニメ化し、そこからの劇場版。という流れにしたいねとなっていたので、その漫画のネーム(下描きのようなもの)を編集部から借りてTMSさん経由で大倉さんにお送りし、「すみません、まだ誌面掲載前なので、ここから彼らの背景や性格を想像していただけると…」と。すみませんでした(苦笑)。


大倉:いやいや、むしろ貴重なものを拝見できて、役得でした(笑)。そのネームを拝見しながら、脚本のプロットを考えましたね。


――警察学校の同期5人を出すというのは、どんなところから出てきたアイデアだったのですか?


近藤:実は2018年に公開された『ゼロの執行人』という作品で安室をメインにしたところ、彼の人気が大ブレイクしまして。なので、僕個人としてはもう2年おきに安室を出したいくらいの気持ちなんですが、そういうわけにもいかないので(笑)。今作は、スタッフ揃っての青山先生との打ち合わせの中で、彼を含む警察学校同期組を登場させようという話になった、というのが真相です(笑)。


大倉:降谷以外の4人の中では、松田が最も重要なキャラとして登場しますが、彼でさえ、原作ではほんの数話しか出ていないんです。でもものすごく人気がある。なのでキャラを膨らませるときも、原作に近づけることを意識しました。


近藤:そうなんですよ。原作ではほんの少ししか触れていないような人でも、青山先生の中では実はものすごく重要なキャラであったり、大きな設定を背負わされていることがあるので、現時点ではちょっとしか出ていない人物が、今後のコナンの展開の大きな鍵になる…という可能性はありますよ。


大倉:今僕の部屋の本棚にはコナンの単行本が100冊ズラッと並んでいるので、もっともっと読まないとですね。でも、「調べ物しなきゃ…」と思って読み始めると、面白くてどんどん読んでしまって、仕事が進まなくなってしまうのが困ったもんですが(笑)。


――今作はタイトルに“花嫁”とあることから、“ラブコメ要素強めか?!”という期待もあるようですが、そのあたりはどうですか?


大倉:確かに劇場版のコナンの世界観には、ラブコメ要素は必須ですよね。でも実は私は、ラブコメ得意じゃないんですよ…。


近藤:大倉さんの本業は、推理作家ですからね(笑)。劇場版コナンの脚本を書いていただいたのは今作が3作目で、1作目が2017年の『から紅の恋歌(ラブレター)』…、たしかにこれもラブコメっぽいです。2019年の『紺青の拳(フィスト)』も京極と園子のラブコメがありますね。


大倉:「今回はこれで」と提示されたキャラクターを見ると、「え、これはどう考えてもラブコメ…」って。私はまったくその素養がない人間なのに(笑)。


近藤:実は青山先生的に、「多分この回は大倉さんに脚本をお願いするだろうから、このキャラクターかな?」と考えてるフシがあるのではないかと。


大倉:えー、ホントですか(笑)。


近藤:雑談の中だったんでそのとき明確な回答はなかったのですが、大倉さんは割と柔らかい感じのストーリー作りが上手だからなのでは…と想像しています。でも大倉さん、本当に困ったときは、青山先生に、〈ラブコメSOS〉を出されますよね(笑)。


大倉:出しました(笑)。『から紅~』のときに高校生の恋模様を描かなければならず、“今の高校生がどんな話をしてるのか、わかんないよ…”というのが正直な気持ちでして。で、第一稿を出したときに、恥を忍んでラブコメの部分に「助けて、青山先生!」って書いて出したら、先生が手直しをしてくださったものが返ってきたんですが、それがもう完璧で。さすが創造主、という感じでした。以前脚本の大先輩に、「コナンのチームは本当に優秀だから、任せればいいんです」と言われたことを今でもよく覚えているのですが、その教えに従って、わからないことは素直に尋ね、思い切って委ねています。最近は“助けて”と言わなくても先生が修正してくださるので、そこに甘えています(笑)。


近藤:ミステリーの骨組みやトリックなどを脚本でガッチリと作ってもらい、青山先生にラブコメ要素を足してもらうと完成する、というのが、大倉さんの脚本の出来上がり方かもしれませんね。


大倉:(笑)。今回は、たしかにタイトルはラブコメっぽいかもしれませんが、観ていただくと、結構ミステリーやアクション要素が強めだと思いますよ。


こんどう・しゅうほう 劇場版『名探偵コナン』プロデューサー。小学館『週刊少年サンデー』編集部で原作を5年間担当後、『業火の向日葵』アシスタントプロデューサーを経て『純黒の悪夢(ナイトメア)』より現職。


おおくら・たかひろ 推理作家。1998年「ツール&ストール」で小説推理新人賞を受賞し、2001年に『三人目の幽霊』でデビュー。劇場版では『から紅の恋歌(ラブレター)』『紺青の拳(フィスト)』の脚本を担当。


『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』 ハロウィンで賑わう東京・渋谷で行われていた、とある結婚式に暴漢が乱入。時を同じく連続爆破事件の犯人が脱獄したことで、降谷は追い詰められ、謎の人物に首輪爆弾を装着されてしまう。爆弾解除のため、コナンが動きだす! 原作/青山剛昌 監督/満仲 勧 脚本/大倉崇裕 音楽/菅野祐悟 主題歌/「クロノスタシス」BUMP OF CHICKEN ©2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


※『anan』2022年4月20日号より。作画監督・須藤昌朋 レイアウト・山本泰一郎 背景・堤谷奈津子(Y.A.P. 石垣プロダクション)


(by anan編集部)

anan

2022年04月17日 19時10分

エンタメ anan

BIGLOBE Beauty公式SNSはこちら!

最新記事はここでチェック!

タグ一覧

ヘアアレンジ スタイリング 時短アレンジ術 簡単アレンジ術 前髪 人気ヘアカラー まとめ髪 ショートヘア ボブ ミディアムヘア ロングヘア ストレートヘア パーマヘア ポニーテール お団子ヘア ヘアアイロン活用 ヘアケア シャンプー 髪のお悩み 流行ヘア モテヘア カジュアルヘア オフィスヘア ヘアアクセサリー バレッタ ターバン ヘアピン・ヘアゴム 小顔ヘア セルフネイル ジェルネイル 上品ネイル ピンクネイル カジュアルコーデ シンプルコーデ ナチュラルコーデ プチプラコーデ フェミニンコーデ コンサバコーデ ガーリーコーデ モテコーデ ベーシック ゆったりコーデ ママコーデ ストリートコーデ モードコーデ ギャル 結婚式コーデ ミリタリー モノトーンコーデ カラーコーデ スポーツMIXコーデ パーティスタイル ヘビロテ 着回し抜群 トップス アウター カーディガン シャツ ワンピース ビスチェ パーカー フーディー コート トレンチコート カラージャケット スカート フレアスカート タイトスカート ミニスカート デニムスカート ガウチョパンツ ワイドパンツ ワイドデニム スキニーパンツ バギーパンツ 靴下 タイツ スニーカー サンダル ミュール ニューバランス ブーツ ショートブーツ パンプス 帽子 ニット帽 ベレー帽 スカーフ グッズ メガネ ベルト 腕時計 ピアス トレンドアイテム バッグ ファーバッグ クラッチバッグ リュック ショルダーバッグ チェック柄 グレンチェック 刺繍 ファー ロゴもの コーデュロイ デニム 色気のある格好 花柄 ボーダー柄 レイヤード パンツスタイル ドレススタイル ニット スウェット anan表紙 雑誌付録 ユニクロ GU しまむら ZARA メイク術 スキンケア クレンジング 化粧水 美容液 オールインワン 美白ケア 毛穴ケア 眉毛ケア コンシーラー ファンデーション マスカラ アイシャドウ リップ 乾燥対策 ムダ毛ケア バストケア ヒップアップ マッサージ エクササイズ ダイエット ヨガ 動画レシピ サラダ カフェ巡り スタバ ひとり旅 女子旅 パワースポット巡り 人気スポット 絶景スポット 絶品 お弁当 スイーツ パン 占い 心理テスト 結婚 浮気・不倫 モテテクニック スピリチュアル 恋愛お悩み 男性心理 デート 恋愛テクニック ドン引き行動 LINE体験談 ホンネ告白 胸キュン 片思い カップル話 婚活 倦怠期 ファッション恋愛術 プチプラ おしゃれマナー マネー お仕事 家事・育児 趣味 アプリ 癒し 大人女子 金運 ミュージック アニメ・漫画 アウトドア 清潔感 インスタ映え イメチェン パンチョとガバチョ ナイトブラ 脱毛 置き換えダイエット ケノン 痩身エステ

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、 各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。 本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。