杏「戦国時代よりはマシだよな」悩みの吹き飛ばし方

2022年01月27日 19時30分

エンタメ anan

2020年に公開され、キモカワで人気を博したアニメーション映画『アダムス・ファミリー』。その第二弾となる『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』が、まもなく日本にも上陸します。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。

吹替版キャストの杏さん


【映画、ときどき私】 vol. 451


前作に引き続き、アダムス家のクールビューティな母モーティシア役を演じた杏さん。今回は、本作の見どころや同じ母親として意識していること、そして悩みの乗り越え方などについて、語っていただきました。


―モーティシアの声を担当するのは約1年振り2度目となりますが、ふたたび演じてみていかがでしたか?


杏さん 最初は戻れるか心配しましたが、わりとすぐに感覚をつかむことができました。前作のときは、すべてが手探りのようなところがありましたが、今回はモーティシアとしてこの世界を楽しむことができたのでよかったです。


―同じ母親として、共感されるようなこともありましたか?


杏さん  娘のウェンズデーは人間で言うと中学生くらいなので、まだ幼い私の子どもたちとは年齢が違いますが、「こうやって親離れして行くのかな?」とか「きっとこれから私もモーティシアと同じ悩みをリアルに体感するんだろうな」と考えることも。ただ、この映画で描かれているということは、万国共通で起きている証でもあるので、そう思ったら心が少し軽くなりました。

親としてときにはこらえることも必要だと感じる


―ウェンズデー役の二階堂ふみさんをはじめ吹替版キャストでご一緒されている方々とは、何かやりとりできたのでしょうか。


杏さん できていないですね。これまでだったら作品の打ち上げがありましたが、そういうこともコロナ禍でこの2年くらいは一切ありませんから。ということで、ぜひ3作目も作っていただけたらと(笑)。実際、まだ広がりがありそうな感じはあるので、どんどんシリーズを続けて行って欲しいと思っています。


―続編も期待したいですね。実写版も昔から人気ですが、杏さんが思う『アダムス・ファミリー』の魅力とは?


杏さん こんなに突飛な家族なのに、世界中どこにでもある悩みや普遍性を感じられるところですね。人と違うどころか、逆のことをしているのに共感を覚えてしまうギャップは魅力的だと思います。


―モーティシアに関しては、「何もせず優しく見守ることができる女性」とコメントされていますが、ご自身はお子さんと向き合ううえで意識していることはありますか?

 

杏さん 私は自分の経験から、このまま行くと失敗しちゃうだろうなと予測できたときに、先に伝えてしまうことがありますが、実はモーティシアのようにあえて失敗を見守るというのも大事なのではないかなと。何も起こらないほうが親としては楽なところもありますが、最近は子どもたちもしっかりとしゃべるようになり、自分の考えを持つようになってきたので、親としてグッとこらえることもときには必要だと考えています。

私が気づいてないことを教えてくれるのは子供たち


―なるほど。そんななかで、逆にお子さんから学ぶこともありますか?


杏さん たとえば、私が全然気がついていない景色や通りすがりの匂いとか、ちょっとしたことも全部教えてくれるのは子どもたち。いま、こういうことを感じているんだなと知れることはうれしいですし、独立したひとりの人間に育ってきたんだなとより実感するようになりました。


―劇中では、家族旅行をしているシーンがありましたが、もしいまお子さんと一緒に旅行できるとしたら?


杏さん 子どもたちは鹿がものすごく好きなので、北海道と奈良に行けたらいいですね。鹿島神社には行ったことがありますが、ぜひエゾシカや奈良の鹿も見せてあげたいです。


―杏さん的に本作の見どころを挙げるとすれば、どんなところでしょうか。


杏さん 今回は、ロードトリップのような感覚で、いろんな景色をアダムス・ファミリーと楽しんでいただきたいですね。子ども向けの作品のようで、実は親世代、さらにその上の世代も知っているような往年の洋楽ヒットナンバーが歌われているので、世代を超えて楽しめる内容だと思います。いまはなかなか旅行をするのが難しい時期ですが、そんなときだからこそ、この映画で旅行気分を味わっていただきたいです。

悩んでいるときは、広い視点を持つようにしている


―ご自身にもウェンズデーのように思春期に反抗していたような経験があれば、お聞かせください。


杏さん 私は15歳のときから仕事を始めていて、反抗期とされる時期にはすでに社会に出ていたので、“人生におけるモラトリアム”みたいな鬱屈とした思いを経験することなくここまで来てしまったような気がしています。ただ、こんなふうに反抗したり、ぶつかり合えたりするのは信頼関係があるからこそなので、それはアダムス・ファミリーの良さとも言えるでしょうね。


―とはいえ、お仕事を続けるなかで、悩みを抱えることもあると思いますが。


杏さん そういうときは、まず広い視点を持つようにしています。たとえば、「戦国時代よりはマシだよな」とか(笑)。実際、いまの日本や私が置かれている環境は恵まれたものですからね。あとは、「よくあることだから、そんなに考え過ぎなくてもいいのかな」とか「歴史で考えたら、自分の一生なんて短い点のような存在なんだろうな」というところまで意識を飛ばすと、けっこう消化できることもあると思います。


―確かに、戦国時代と比べたら、悩みも吹き飛びそうです(笑)。杏さんは、現在語学の勉強もされているそうですが、仕事と育児だけでもかなりお忙しいのではないかなと。どのようにタイムマネジメントされているのか、コツがあれば教えてください。


杏さん たとえば、語学の場合だと、とりあえず先にレッスンを組んでしまうようにしています。そうすると、その時間は向き合わざるを得ないですからね。語学の勉強は一人でするのがけっこうつらいところもあるので、そういうときはなるべく対人のレッスンをするように意識しています。

達成感を味わえるのがモチベーションになる


―そのモチベーションを支えているものといえば?


杏さん 一番は、達成感ですね。気になることはとことん調べたいほうですし、探求心も強いので、知識欲を満たしてくれる勉強がもともと好きというのはありますが。特に、これだけやったという数字が見えたりすると、山を登っているような達成感が味わえてうれしいです。


―そんななかで、いま一番達成させたい目標といえば?


杏さん 語学のアプリを全クリしたいです! いま、フランス語や英語を学ぶために毎日続けているアプリがあって、500日以上続けているんですが、どんどん新しいものがアップロードされてものすごい分量なので……。あと2~3年くらいはかかりそうですが、それが達成できるころにはきっと自分の語学レベルも上がっていると思うので、何とか全部埋めたいですね。


私はウサギとカメで言うと、カメのタイプ。最短でゴールには行けませんが、進んでいる一歩一歩が楽しいので、毎日地道に続けるのが好きです。


―ぜひとも見習いたいところです。では、そんな忙しい生活のなかで、癒しとなる時間についても教えてください。


杏さん ソファーでゴロゴロしながら、映画やドラマを観ているときですね。最近だと、大河ドラマやアニメを観ています。

自分を褒める気持ちがもっと浸透してほしい


―また、昨年からはYouTubeも始められ、さらに活動の場を広げられています。


杏さん 以前からアウトプットはしたいと考えていたので、SNSでは自分がやりたいと思ったことを思いつく限りできたらいいかなと。響くものと響かないものとあるかもしれませんが、みなさんにおもしろいと思っていただけるものをこれからも共有していきたいです。


―杏さんのような素敵な女性を目指せるように、ananweb読者にアドバイスがあれば、お願いします。


杏さん 日本人は自己肯定感が低いという統計が出ていると言われていますが、私はみんながんばっていて、みんなすごいと思っています。なので、そんな自分を褒める気持ちがもっと浸透してほしいですね。そうすれば、世代や性別に関係なく、自分を見直すきっかけになると思うので。まずは、自分が楽しんでいること、そしてがんばっていることを自覚できることが大切なのかなと。私自身も、そういう心がけを持つようにしています。

インタビューを終えてみて……。

「まさに才色兼備」という言葉がふさわしいほど、知的で美しい杏さん。悩みの乗り越え方や語学の勉強法など、参考にさせていただきたいお話ばかりでした。本作では、杏さんの魅力的な声にもぜひ注目してください。

待っていたあの家族が帰ってくる!


今回も期待を裏切らないブラックユーモア全開でありながら、家族愛や人と違うことの素晴らしさも教えてくれる本作。これを観たら、あなたもアダムス家の一員に加わりたいと思うかも⁉

写真・北尾渉(杏) 取材、文・志村昌美 

ストーリー


思春期を迎え、家族の食卓に顔を見せなくなったのは、アダムス家の長女ウェンズデー。そんな娘を心配した父ゴメズは、絆を深めようと妻のモーティシアをはじめ家族みんなをキャンピングカーに乗せてドライブ旅行に出る。


愉快な騒動を巻き起こしながらも、ナイアガラの滝、マイアミビーチ、グランドキャニオンなど、観光名所をめぐる旅を続けていた。しかし、そんな一家を“ある事件”が待ち受けていることに……。

胸が高まる予告編はこちら!


作品情報

『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』

1月28日(金)より、TOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国ロードショー

配給:パルコ ユニバーサル映画


© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.

写真・北尾渉(杏)

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