『エーステ』映画化で横田龍儀と陳内将がリーダー対決「ほかの組には負けない自信がある」

2021年12月02日 19時30分

エンタメ anan

2017年の配信以降、750万ダウンロードを突破するなど、大ヒットを記録しているイケメン役者育成ゲーム『A3!』。その舞台版である、通称“エーステ”も、熱狂的な人気を誇っていますが、今回は『エーステ』を原作とした、映画『MANKAI MOVIE「A3!」~SPRING & SUMMER~』が完成し、大きな注目を集めています。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。

横田龍儀さん & 陳内 将さん


【映画、ときどき私】 vol. 433


春・夏・秋・冬という4組のユニットから構成されている劇団「MANKAIカンパニー」で奮闘する劇団員の物語を描いた本作で、春組のリーダー・佐久間咲也(さくまさくや)を演じている横田さん(写真・左)と、夏組のリーダー・皇 天馬(すめらぎてんま)を演じている陳内さん(右)。2018年からスタートした舞台版に引き続き、同役を演じているおふたりに、現場の裏側やお互いが明かす素顔、さらにハマっていることなどについてお話いただきました。


―まずは、映画化が決まったときの気持ちからお聞かせください。


横田さん エーステを3年間続けているなかで、まさか映画化されるとは思っていなかったので、素直にうれしかったですし、とにかく驚きました。


陳内さん 僕も話を聞いたとき、「オリジナルであるゲームの『A3!』を映画化するんじゃなくて、エーステを映画化!? どういうこと?」と思ってしまったほど。それくらいびっくりしましたが、それはエーステが愛されているからこそなんだなと気がつき、めちゃくちゃ喜びました。あとは、映像俳優でもある皇 天馬の説得力を出せるチャンスにもなるなという期待もありましたね。


―映画ということで、いままでの舞台とは意識を変えたことや工夫したことはありましたか? 


横田さん 舞台と違って、映画ではオーバーアクトしてしまうと映像のなかで浮いてしまうと思ったので、表現方法としては抑えめに、でも心のなかでは大きく動くような意識はしていました。


陳内さん 確かに、僕もまったく別物になるなとは考えていました。特に、セットをリアルに作っていただいていたので、そのなかで存在するというか、その場で起きていることに素直に反応できるようにするというのは、舞台以上に心がけていたことだと思います。

リアルなセットに、みんなのテンションも上がった


―舞台にはないリアルなセットに入ったときは、かなりテンションも上がったのでは?


横田さん 舞台では見えていなかった部分も再現されていたので、気持ち的にはだいぶ違いましたね。


陳内さん うん、ものすごい上がったよね。


横田さん 細かいところにまでいろいろな置物が用意されていたので、春組では「これは誰が持ってきたものかな?」とか、自分が一番好きなアイテムについて話し合ったりもしました。その時間はすごく楽しかったですね。ちなみに、僕のお気に入りは、劇中にも映っている風見鶏です。


陳内さん 夏組は舞台にもゲームにもなかったオリジナルストーリーが今回はあって、合宿へ向かう途中、レンタカーにみんなで乗るシーンなんですが、実際にありそうなエピソードを作っていただいてありがたかったです。


あと、合宿用のオリジナルTシャツについても、劇中では触れていませんが、「夏組の一成がデザイナーで、衣裳係の幸が作ったという設定なんですよ」とスタッフさんから教えてもらったとき、なんて愛が深いんだろうと。みんながそれぞれのキャラを理解して愛してくれて、そういう喜びも大きかったです。

組のリーダーとして、一緒に壁を乗り越えてきた


―おふたりは舞台でもずっとご一緒されていますが、お互いにどんな存在なのか教えてください。


横田さん 僕からしたら、最初のときからずっと頼りになる大先輩ですね。


陳内さん いやいや(笑)。


横田さん 初めは不安で仕方なかったんですが、そんななかでずっとサポートやアドバイスをしてくれていました。今回の現場でも、映画に対する取り組み方を後ろから見ていて、すごいなと感じることは多かったですね。僕からすると、初演からいまでも変わらず、本当に頼れる存在です。


陳内さん これだけ愛されているゲームを初めて舞台にするということで、それぞれの組のリーダーとして同じプレッシャーを共有し、たくさんの壁を一緒に乗り越えてきた仲ですから。でも、映画ではあまり同じシーンがなくて残念だったよね。


横田さん そうなんですよね。


陳内さん ただ、2人っきりのシーンが撮れたのはよかったかなと。天馬は咲也よりも年下という設定ですけど、役者としては先輩なので、そういう意味で咲也に少しでも影響を与えられたらいいなと心のなかで思って演じていました。


―ちなみに、自分が知っている相手の意外な素顔はありますか?


横田さん 僕は緊張しいなんですが、そういうときはだいたい陳さんが急に変なことを言って、場の空気をよくしてくれます。って、意外ではないですかね?


陳内さん (笑)。龍儀はつねに進化を求めるからこそ、過去の自分に厳しいところがあって、ちょっと気にしすぎじゃないかなと思うことも。だから、「そのときはそのときでちゃんと精一杯生きてるよ」って言ってあげたいですね。


横田さん ありがとうございます。


陳内さん でも、それはもっと進化したい欲望の表れでもあると感じています。

できなかった打ち上げを早くみんなとしたい


―タイトルの『A3!』は、「Act!」「Addict!」「Actors!」の3つを合わせたものになります。では、まずおふたりにとって「Act(演じる)」とは? 


陳内さん 実は、僕は素の自分でいるよりも、演じているほうが自然になれるタイプなので、演じていない期間が長いと、逆に疲れちゃうこともあるくらい。だから、僕にとって「Act」はないとダメなものですね。表と裏があるとすれば、表が演じている自分なので、人生における優先順位は高いです。


横田さん おそらく、誰しも演じて生きているところがあると思いますが、僕が演じる理由は、人の心を動かしたいから。というのも、僕自身が昔見たお芝居や映画に心を動かされてこういう人生を歩んできたので、僕も誰かの人生における何かのきっかけになれたらいいなと思っています。それが僕にとっての「Act」ですね。


―「Addict(夢中になる、中毒になる)」と聞いて、思い浮かぶものといえば?


横田さん いま、ふとコーラが頭に浮かんだんですけど、なんだろう……。


陳内さん 僕も飲み物が出てきたよ! 本当は「芝居です」とオシャレに答えたかったんだけど、やっぱりレモンサワーかな(笑)。


横田さん 僕も本当はお酒がいいですね。芋焼酎とか、日本酒とか。


陳内さん ほんと、日本酒好きだよね! 昔、まだみんなで飲みに行けたとき、日本酒のこと教えてくれたこともあったよね。懐かしい……。


―早く安心して一緒に飲みに行けるようになるといいですね。


横田さん 作品のことを考えて、ずっと我慢しているので、そういう時間がめちゃくちゃ恋しいですよ!


陳内さん コロナ禍になってから打ち上げをまったくできていないので、落ち着いたらその間の作品すべてをさかのぼって全部の打ち上げをしたいです。

家族に活躍を見せられるのが、俳優としての喜び


―ラストは、「Actors」です。「俳優になってよかった」と感じる瞬間は、どんなときでしょうか。


陳内さん 僕はけっこうたくさんありますが、実家がある熊本にいるおばあちゃんにがんばっている姿を見せられるのは、喜びのひとつです。足腰が弱いので、遠出して舞台を見に行くことはなかなかできませんが、今回は近くの映画館でも上映されますからね。家族に活躍を見てもらえるのはうれしいことです。


横田さん 僕は人の笑顔が見られるとき。誰かの心が動いたのを感じられると、舞台に立ってよかったなと思いますし、僕自身も自分が生まれた意味を実感することができるので大切な瞬間です。


―もし俳優になっていなかったら、何をしていた?


陳内さん 僕はお笑いが好きなので、芸人さんを目指していたと思います。


横田さん 僕は父親のあとに続いて土木関係の仕事か、プロボクサーとかかな。でも、役者じゃない自分をいまは想像できないです。

仕事のあとに飲むのが、リフレッシュ法のひとつ


―仕事で忙しい日々が続いていると思いますが、疲れを吹き飛ばしてくれるものと言えば何ですか?


陳内さん さっきと同じになっちゃいますが、やっぱりお酒ですかね(笑)。


横田さん 確かに、仕事のあとのお酒はおいしいですよね! 特に、悩んでいるときは、リフレッシュになりますし、新しい発見もあったりしますから。人生を楽しむためには、欠かせないです(笑)。


陳内さん あと、僕がもっとがんばれると思えるのは、稽古や撮影が終わったときに監督や演出家の方から少しでも褒められたときかな。


横田さん いやー、それもすごいわかります!


陳内さん やっぱり人間は、悪いところばかりを突かれるよりも、褒められなきゃダメなんですよ。


横田さん その通りですね。


陳内さん 僕は褒めていただけたら、それががんばるための“養分”になる感じです。

組ごとの違いも楽しみながら観てほしい


―おふたりはそれぞれの組のリーダーですが、最後に「ここはほかの組には負けていない!」と思う自分の組のいいところを教えてください。


横田さん 春組は、家族みたいな仲の良さですね。恥ずかしさもなく、何でも言い合える関係です。つねにくだらない話をしていますし、春組のグループLINEでも、誰かが変なこと言い出したらみんなでボケ合ったり、ツッコミ合ったりするほど。あとは、いいことがあればお互いに褒め合い、ダメなときはちゃんと意見を言い合うようにもしています。それは、家族のような近い関係になれたからこそなので、そこはほかには負けないと自信を持って言えるところです。


陳内さん 夏組は、やるとなったときの瞬発力と集中力の高さはすごいんじゃないかなと。


横田さん 確かに、夏組はすごい。


陳内さん たとえば、初めての通し稽古をするとき、段取りの確認くらいでいいよと言われて、直前までわちゃわちゃ遊んでたのに、いざ始まったら最初から最後まで全力。段取り確認どころか、みんなガチでやるようなチームです。組によっても違うので、そういうところもみなさんには楽しんでいただけたらと思っています。

インタビューを終えてみて……。

舞台で一緒にいろいろな経験をしてきたからこそ、相手に対する信頼感と仲の良さが伝わってくる横田さんと陳内さん。とても和やかで、笑いに溢れた取材となりました。おふたりの思いが交錯する2人っきりのシーンは、必見です。

エーステの新しい魅力にハマる!


ゲーム、アニメ、舞台と進化を続けている『A3!』シリーズですが、本作では映画ならではの見どころが満載。観客が監督気分を体感できるという斬新な演出で、エーステの世界を最大限に楽しんでみては?

写真・安田光優(横田龍儀、陳内将) 取材、文・志村昌美 

ストーリー


東京郊外 天鵞絨(ビロード)町。この街には「ビロードウェイ」と呼ばれる通りがあり、多くの劇団が拠点にする劇団員の聖地がある。そこに、かつての栄光を失った、借金まみれのボロ劇団があった。劇団を潰さないために提示された条件は2つ。


年内に、かつてと同じく春・夏・秋・冬の4ユニット分の劇団員を集めること。4公演、すべてを成功させること。まずは1カ月後に迫った、新生春組の旗揚げ公演。千秋楽までに満席にするため、たった1人の劇団員・佐久間咲也は立ち上がる―!

胸が熱くなる予告編はこちら!


作品情報

『MANKAI MOVIE 「A3!」~SPRING & SUMMER~』

12月3日(金)より全国ロードショー

配給:ギャガ


©2021 MANKAI MOVIE『A3!』製作委員会

写真・安田光優(横田龍儀、陳内将)

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2021年12月02日 19時30分

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