“棒読み演技”が話題に!? ナイツ・塙宣之「現場にいた全員が凍りつくくらい...」

2021年08月11日 19時10分

エンタメ anan

舞台を駆け回る人気漫才師として定評あるナイツ。その一方で、ドラマで見せる塙宣之さんの棒読み演技に注目が。世間から酷評されても続けたい理由とは?

ベテラン勢と会話の呼吸の息はぴったり(笑)。



この春、シーズン5が放送されたばかりの内藤剛志主演のドラマ『警視庁・捜査一課長』。ナイツの塙宣之さんは’18年のシーズン3から参加し、登場するやいなやその演技の“棒”っぷりがSNSを中心に大いにイジられる事態となった。


「僕が棒だってことは、いちばんはじめの撮影ですぐにわかりました。安達祐実さん演じる谷中萌奈佳の部屋を訪れるというシーンで『萌奈佳ちゃんの部屋ってこんな感じなんだ』ってセリフがあったんです。すごく短い簡単なセリフですが、これがその現場にいた全員が凍りつくくらいの棒演技だった。これは、どうしようかなと思いました」


しかし、他のキャストやスタッフからかけられたのは意外な言葉だった。



「僕はめちゃくちゃ恥ずかしくて困っていたのですが、撮影をはじめて半年くらいたったころにプロデューサーから『そのままでいいです。うまくならないでください』とはっきり言われたんです。他の方にも同じように言っていただいて。また、このドラマで共演させていただいているのは内藤さんをはじめ、本田博太郎さん、金田明夫さんなど超一流のベテランの方々ばかり。そういう方からすると、一周回って僕みたいなど素人の演技が面白いそうです。そういうものか、と思いました。僕としても漫才協会で65歳以上の方々と話を合わせるのは慣れていますから。会話の呼吸はぴったり合うんです(笑)。そこも買っていただいているのかな、と勝手に思っていますね」


とはいえ、もっとドラマのことを知りたいと塙さんはドラマ研究をスタート。現在は週に30本のドラマを視聴するドラマウォッチャーとしての顔も持つ。



「週30本見ても演技はうまくならないんですけどね(笑)。でも、その仕組みみたいなものはわかるようになってきました。ドラマに芸人を起用する理由は“違和感”なんだと思います。内藤さんも自分のドラマには必ず芸人さんに参加してもらうとおっしゃっていた。芸人がいると色が変わっていいんだそうです」


役者だけでは出ない色が芸人には出せる。その色が混じることでドラマに幅だとか、ちょっとしたアクセントを与えることができるのではないか、とドラマウォッチャーの視点で塙さんは語る。また、もともと芸人には基本的な演技力が備わっているものなのだ、とも。


「コントにしろ漫才にしろ、芸人は演技を日頃からしていますからお芝居はある程度はできるものなんです。僕が言うのもなんですけど。もっと言うとネタを書いてない人の方が純粋に演じているから、絶対に演技うまいと思います。これは僕の持論ですが、ナイツだと僕より土屋(伸之)の方がうまいはずですし、『半沢直樹』など演技に定評のあるアンジャッシュの児嶋(一哉)さんもきっとネタはあまり書いてないんじゃないかなと思います(笑)」 


また、俳優業はお笑いをするためのいい枝葉である、とも。



「もともと漫才だけをやろうと思っていたわけではないんです。コントもしたいし、いろんなお笑いをしたいと思っていて。ドラマに出て演技のお仕事をしたことでその考えを改めて再確認できました。自分で書いたネタじゃなくて、人が書いたものを演じるのって面白いなって思ったし、そういうことをドラマだけじゃなく、お笑いでもやってみたいと思いました。で、劇団も立ち上げちゃったんです。名前は“劇団スティック”。これからも真剣に棒演技を追求したいと思います」


Masterpiece


『警視庁・捜査一課長』


俳優・塙宣之のホームグラウンド。



2012年に開始した内藤剛志主演の刑事ものミステリー。現在シーズン5まで放送。塙さんは主夫経験のある女子力高めの一課長専属運転担当刑事・奥野親道役。「必ずホシをあげる!」の決め台詞など恒例のお約束とノリが人気。


『監察医 朝顔』


月9ドラマにも出演! 笑顔の演技も完璧!?



上野樹里主演の月9ドラマ。第2シーズン第15話に出演。ともさかりえ演じる刑事の妻を支える温厚な夫・桑原博人を演じた。「僕は笑顔が笑ってないとよく言われるので優しい顔をどう作るか意識して演じました」


Review


棒演技が話題ですが、それを味に変えるパワーがある。クセになる感じは他に代替えが利かない存在で塙さんだけのポジションを築いています。今のままで変わらずにいてほしいですね。(ドラマプロデューサー・岩崎愛奈さん)


演技のことを言うと照れくさいのか、塙さんはすぐに「棒」だってちゃかしてしまいますが、個人的には何をご謙遜を、と思います。そこにいるのが自然な俳優さんだと感じています。(ライター・西森路代さん)


はなわ・のぶゆき 1978年生まれ、千葉県出身。2001年、土屋伸之とナイツを結成。今年、劇団スティックを旗揚げ。YouTubeチャンネル「ナイツ塙の自由時間」で劇団員を募集し200人超の応募が殺到。


いわさき・あいな ドラマプロデューサー。2020年に手がけた『私の家政夫ナギサさん』が大ヒット。現在、重岡大毅さん主演のファミリードラマ『#家族募集します』が放送中。


にしもり・みちよ ライター。香港、台湾、韓国と日本のエンタメ事情に精通。共著に『韓国映画・ドラマ──わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』(駒草出版)がある。


※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・土佐麻理子 イラスト・岡田成生 取材、文・梅原加奈


(by anan編集部)

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2021年08月11日 19時10分

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