胸に刺さる! 百々千晴「やりたいことがあるのにやらない人がいるのはなんで?」

2021年01月04日 19時00分

エンタメ anan

ファッション業界の第一線で活躍し、モデルや女優からの信頼も厚い百々千晴さん。ブランドのディレクションやファッションマガジンの編集など、仕事は多岐にわたり、今年はYouTuberデビューも。チャーミングなキャラクターが支持され、活躍の幅は広がるばかり。

仕事をしたいという気持ちが強く、撮影のたびにドキドキします。



――アシスタントを卒業したタイミングでロンドンに行かれているんですね。すぐ独り立ちせず、渡英という道を選んだのはなぜだったんでしょうか?


百々:“無駄な時間”を作りたかったんです。19歳でアシスタントになって3年間、忙しくてまともに遊んだ経験がなく、そのままスタイリストデビューする道は私には真面目すぎる気がして。だからあえて無駄な時間を過ごすつもりで行きました。よかったのが、好きなことをやっている人が認められるカルチャーに触れられたこと。自由が尊重される街に住み、生き方のヒントをもらいました。


――帰国後はすぐにスタイリストデビューされたんですか?


百々:そうですね。アシスタント時代に出入りしていた編集部からの依頼もあり、コンスタントに仕事をもらえるようになるまでさほど時間はかかりませんでした。26歳頃から女優さんのスタイリングをやらせてもらえるようになり、27歳で初めてブランドのディレクターを任されて。忙しい20代でした。


――なんて順風満帆! 百々さんの運の切り拓き方、お聞きしたいです。


百々:順風満帆と言えるほど軽やかに進んでいないし、運がいいという自覚もないんです。ただ、仕事に恵まれてきたのは、働きたい気持ちが強かったからなのかもしれません。スケジュールが空いてしまうことへのストレスが人一倍強くて、産後もすぐ働きたくなった。だからこそ、ひとつひとつの仕事に真正面から向き合ってきました。いまだに撮影の前はお腹が痛くなるくらいにドキドキする。それくらい緊張感を持ってやっています。


――仕事への気持ちの強さが結果的に仕事を引きつけてきたんですね。意識的にしている百々さん流の仕事のルールやルーティンはありますか?


百々:電話にすぐ出る、LINEはすぐ返す、ということは気をつけています。私自身、返事が早い人には熱意を感じるので、相手に信頼してもらうのに即レスは大事だなって。ルーティンは、毎朝のトイレ掃除。20代からの習慣で、やり始めたら本当にうまく回る感覚があったんです。初めてのスタッフと仕事する時などは、特に念入りにやります。


――いくつかのブランドディレクターの経験を経て、今年『THE SHISHIKUI』を立ち上げていますが、やはり集大成、ということでしょうか?


百々:いえ、全然気負わず始めたブランドなんです。練って練って生み出すのではなく自然な感覚でやりたくて、その時どきで作りたいものを作る。納期に縛られるのも嫌なので、できあがった時が発売のタイミング。そんなふうに、力が抜けたスタイルでやるつもりなんです。今後はファッションだけでなく、衣食住トータルでアイテムを展開していく予定です。


――今年はオンラインでの活動も目立ちましたね。始めたきっかけは?


百々:ステイホーム中にインスタライブをやったら、意外と需要があったので(笑)。ただインスタライブだと難しいと感じる部分もあり、ならばYouTubeやDMMオンラインサロンをやってみようと。ひとつ新しいことを始めて、そこからまた何かが派生するのは面白いですね。


――新たなプロジェクトを始める時に指針にすることはあるんでしょうか。


百々:やりたいことがあると、迷うことがないんです。でも占いは大好きでたくさんお金を使ってきました(笑)。今は自分のジャッジを信じられるようになってきたので、全面的には頼りません。


――百々さんがやりたいことを実現する力は、どこからくるんでしょうか。


百々:「やりたいことがあるのにやらない人がいるのはなんで?」って私は逆質問したい。だってトイレに行きたかったら我慢するのって変。体に悪いでしょ。失敗が怖いっていう人も多いと思うけど、私はトイレを我慢して膀胱炎になることのほうが怖い。まずは直感に従ってやってみればいい。ダメだったらやめればいいや、というスタンスです。


――だから百々さんは迷わないんですね。その自然体な生き方に憧れる女性は多いはず。自分らしく楽しく生きるためには何が大事だと思いますか?


百々:自分に素直になる、したいことはする、ということでしょうか。小さいことの積み重ねだと思うんです。コーヒーが飲みたい時に紅茶を出されたら、「コーヒーがよかったです~」と言ってみるとか。そしたら次はコーヒーを出してもらえるかもしれない。人に自分を知ってもらうためにも、素直な状態をキープしたい。人の言うことに従ったほうが自分らしい、という人もきっといるし、主張すればいいということではないんです。大事なのは自分が心地いいペースでいること。素直になることを重ねていくうちに、どんどん自分らしい生き方になっていくんじゃないかなって思っています。


百々千晴 スタイリスト。シンプルで洗練されたスタイリングで人気を集め、多くの女優からの信頼も厚い。雑誌や広告など幅広く活躍している。著書に『THE DODO JEAN』(ワニブックス)が。


※『anan』2020年12月30日-2021年1月6日合併号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス) インタビュー、文・間宮寧子


(by anan編集部)

anan

2021年01月04日 19時00分

エンタメ anan

BIGLOBE Beauty公式SNSはこちら!

最新記事はここでチェック!

タグ一覧

ヘアアレンジ スタイリング 時短アレンジ術 簡単アレンジ術 前髪 人気ヘアカラー まとめ髪 ショートヘア ボブ ミディアムヘア ロングヘア ストレートヘア パーマヘア ポニーテール お団子ヘア ヘアアイロン活用 ヘアケア シャンプー 髪のお悩み 流行ヘア モテヘア カジュアルヘア オフィスヘア ヘアアクセサリー バレッタ ターバン ヘアピン・ヘアゴム 小顔ヘア セルフネイル ジェルネイル 上品ネイル ピンクネイル カジュアルコーデ シンプルコーデ ナチュラルコーデ プチプラコーデ フェミニンコーデ コンサバコーデ ガーリーコーデ モテコーデ ベーシック ゆったりコーデ ママコーデ ストリートコーデ モードコーデ ギャル 結婚式コーデ ミリタリー モノトーンコーデ カラーコーデ スポーツMIXコーデ パーティスタイル ヘビロテ 着回し抜群 トップス アウター カーディガン シャツ ワンピース ビスチェ パーカー フーディー コート トレンチコート カラージャケット スカート フレアスカート タイトスカート ミニスカート デニムスカート ガウチョパンツ ワイドパンツ ワイドデニム スキニーパンツ バギーパンツ 靴下 タイツ スニーカー サンダル ミュール ニューバランス ブーツ ショートブーツ パンプス 帽子 ニット帽 ベレー帽 スカーフ グッズ メガネ ベルト 腕時計 ピアス トレンドアイテム バッグ ファーバッグ クラッチバッグ リュック ショルダーバッグ チェック柄 グレンチェック 刺繍 ファー ロゴもの コーデュロイ デニム 色気のある格好 花柄 ボーダー柄 レイヤード パンツスタイル ドレススタイル ニット スウェット anan表紙 雑誌付録 ユニクロ GU しまむら ZARA メイク術 スキンケア クレンジング 化粧水 美容液 オールインワン 美白ケア 毛穴ケア 眉毛ケア コンシーラー ファンデーション マスカラ アイシャドウ リップ 乾燥対策 ムダ毛ケア バストケア ヒップアップ マッサージ エクササイズ ダイエット ヨガ 動画レシピ サラダ カフェ巡り スタバ ひとり旅 女子旅 パワースポット巡り 人気スポット 絶景スポット 絶品 お弁当 スイーツ パン 占い 心理テスト 結婚 浮気・不倫 モテテクニック スピリチュアル 恋愛お悩み 男性心理 デート 恋愛テクニック ドン引き行動 LINE体験談 ホンネ告白 胸キュン 片思い カップル話 婚活 倦怠期 ファッション恋愛術 プチプラ おしゃれマナー マネー お仕事 家事・育児 趣味 アプリ 癒し 大人女子 金運 ミュージック アニメ・漫画 アウトドア 清潔感 インスタ映え イメチェン パンチョとガバチョ ナイトブラ 脱毛 置き換えダイエット ケノン 痩身エステ

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、 各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。 本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。