のん主演『私をくいとめて』の“素敵な部屋”がスゴイ! その作り方は?

2020年12月20日 19時30分

エンタメ anan

長らく彼氏が不在の31歳のみつ子(のん)は、脳内に住む優秀な相談役の“A”とコミュニケーションをとりながら、お一人様ライフを満喫中。そんな彼女に、年下の営業マン・多田くん(林遣都)という気になる男性が! が、20代のときのように物事はスムーズに進まないわけで…。綿矢りさの同名小説『私をくいとめて』が原作のこの映画。みつ子の部屋などの美術を担当しているのが、インテリアスタイリストの作原文子さん。監督を務める大九明子さんとは、’07年にも一緒に映画を作っているそうで、監督からの熱いラブコールに応え、今回再び映画の美術に挑戦したそうです。

主人公が楽しく籠もる素敵な部屋は、どう作られる?

監督&スタイリストが語ります!



大九:’07年の『恋するマドリ』という映画は、タイトルからも分かるように、インテリアが重要な意味を持つ作品だったんです。そのときにプロデューサーが、“その道の第一人者がいる!”と推薦してくれたのが、作原さんでした。ご一緒してみたら、本当に素敵な部屋を作ってくれて…。作原さんの作る部屋は、私の知らない世界を見せてくれ、その上嘘がない。今作も、前作同様、主人公の部屋が重要だったので、ぜひお願いしたいと思い、ご連絡したんです。


作原:前作は私にとって初の映画の現場で、分からないことだらけ。とにかく邪魔になっちゃいけないと、それだけを考えていました(笑)。映画の現場は、専門分野の方々が力を合わせて一つの作品を作り上げる一体感があって、濃くて、とても素敵な現場でした。今回お声がけをいただき、“またご迷惑をかけるのでは”と悩みつつ、お力になれるなら…と、参加することを決めました。


――登場人物が暮らす部屋は、どういうところから想像するんですか?


大九:私からは、具体的なリクエストはしません。1つだけ伝えたのは、“みつ子の部屋は、彼女が不動産屋で見つけた物件に、彼女が探し、選び、触ったものが並んでいる空間である”ということ。作原さんの素敵なスタイリングに、登場人物のフィルターを1枚かけて、空間を作ってほしい、ということです。


作原:1日、監督にみつ子ちゃんのことを取材する日を作りましたよね。「コーヒーと紅茶だったら、どっちが好きなイメージですか?」とか、「部屋に花を毎日飾る人でしょうか?」とか。そういうところをヒントに、アイテムを探しました。


大九:主人公のみつ子は30歳になるという恐怖を乗り越え、いろんなことを受け入れ、同時に諦め、一人で日常に喜びを見つけながら楽しく暮らしている女の子。大人の女性のかわいらしさを、本当に作原さんは素敵に表現してくれて。私はあまりいろいろ決め込まず、現場で見たものを活かして撮影をしていくタイプなのですが、今回は作原さんが用意してくれた雑貨からも、たくさんヒントをもらいましたよ。「あ、この雑貨があるなら、こういうセリフを言わせたら楽しいかな」とか…。


作原:それには本当に驚かされました。インテリアアイテムが物語に取り入れられていくんです。例えば鳥のオブジェとか、フレグランスの小物とか…。どう使われたかは、ぜひ映画を観て確認してください(笑)。


――コロナ禍での撮影で、当初ローマロケを予定していたシーンも、日本で撮ったと伺いましたが…。


大九:そうなんです。でもそのシーンも、作原さんの力で、みつ子と観客のみなさんを、皐月(橋本愛)が住むローマに無事お連れすることができたのでは、と思っています。


作原:普段の仕事で、イタリアのメーカーさんとやりとりしていたことがまさかここで役立つとは(笑)。そんな経験も含めてですが、映画は本当にいろんな人の思いで出来上がるものなんだと、今回もまた実感しました。やらせていただいてよかった。


大九:ぜひまたご一緒しましょう!


作原:ありがとうございます!



こちらが対談の中でも出てきた、ストーリーに加わったフレグランスアイテム。“玄関までしか来ない男”多田くんへの、みつ子の思いを感じさせる使い方に、思わずきゅん。



部屋でくつろぐみつ子。ちょっとしたインテリアアイテムに作原さんのセンスが光る!


おおく・あきこ(右) 映画監督。2007年、長編映画監督デビュー。’17年、『勝手にふるえてろ』で第30回東京国際映画祭コンペティション部門・観客賞などを受賞。


さくはら・ふみこ(左) インテリアスタイリスト。岩立通子氏に師事し、1996年に独立。雑誌やカタログ、TV-CM、イベント、ショップディスプレイと、幅広く活躍中。



『私をくいとめて』 監督・脚本/大九明子 出演/のん、林遣都、臼田あさ美、若林拓也、前野朋哉、山田真歩、片桐はいり、橋本愛 原作/綿矢りさ『私をくいとめて』(朝日文庫) 今年の東京国際映画祭で観客賞を受賞。12月18日より公開。©2020「私をくいとめて」 製作委員会


※『anan』2020年12月23日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・尾原小織(大九監督)


(by anan編集部)

anan

2020年12月20日 19時30分

エンタメ anan

BIGLOBE Beauty公式SNSはこちら!

最新記事はここでチェック!

タグ一覧

ヘアアレンジ スタイリング 時短アレンジ術 簡単アレンジ術 前髪 人気ヘアカラー まとめ髪 ショートヘア ボブ ミディアムヘア ロングヘア ストレートヘア パーマヘア ポニーテール お団子ヘア ヘアアイロン活用 ヘアケア シャンプー 髪のお悩み 流行ヘア モテヘア カジュアルヘア オフィスヘア ヘアアクセサリー バレッタ ターバン ヘアピン・ヘアゴム 小顔ヘア セルフネイル ジェルネイル 上品ネイル ピンクネイル カジュアルコーデ シンプルコーデ ナチュラルコーデ プチプラコーデ フェミニンコーデ コンサバコーデ ガーリーコーデ モテコーデ ベーシック ゆったりコーデ ママコーデ ストリートコーデ モードコーデ ギャル 結婚式コーデ ミリタリー モノトーンコーデ カラーコーデ スポーツMIXコーデ パーティスタイル ヘビロテ 着回し抜群 トップス アウター カーディガン シャツ ワンピース ビスチェ パーカー フーディー コート トレンチコート カラージャケット スカート フレアスカート タイトスカート ミニスカート デニムスカート ガウチョパンツ ワイドパンツ ワイドデニム スキニーパンツ バギーパンツ 靴下 タイツ スニーカー サンダル ミュール ニューバランス ブーツ ショートブーツ パンプス 帽子 ニット帽 ベレー帽 スカーフ グッズ メガネ ベルト 腕時計 ピアス トレンドアイテム バッグ ファーバッグ クラッチバッグ リュック ショルダーバッグ チェック柄 グレンチェック 刺繍 ファー ロゴもの コーデュロイ デニム 色気のある格好 花柄 ボーダー柄 レイヤード パンツスタイル ドレススタイル ニット スウェット anan表紙 雑誌付録 ユニクロ GU しまむら ZARA メイク術 スキンケア クレンジング 化粧水 美容液 オールインワン 美白ケア 毛穴ケア 眉毛ケア コンシーラー ファンデーション マスカラ アイシャドウ リップ 乾燥対策 ムダ毛ケア バストケア ヒップアップ マッサージ エクササイズ ダイエット ヨガ 動画レシピ サラダ カフェ巡り スタバ ひとり旅 女子旅 パワースポット巡り 人気スポット 絶景スポット 絶品 お弁当 スイーツ パン 占い 心理テスト 結婚 浮気・不倫 モテテクニック スピリチュアル 恋愛お悩み 男性心理 デート 恋愛テクニック ドン引き行動 LINE体験談 ホンネ告白 胸キュン 片思い カップル話 婚活 倦怠期 ファッション恋愛術 プチプラ おしゃれマナー マネー お仕事 家事・育児 趣味 アプリ 癒し 大人女子 金運 ミュージック アニメ・漫画 アウトドア 清潔感 インスタ映え イメチェン パンチョとガバチョ ナイトブラ 脱毛 置き換えダイエット ケノン 痩身エステ

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、 各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。 本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。
ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。