夫婦デュオ「ハンバート ハンバート」 20年公私を共にできた秘訣は

2018年07月26日 22時00分

エンタメ anan

心温まる優しいハーモニーが魅力的な夫婦デュオ、ハンバート ハンバートのお二人。公私にわたって良き関係性を築く秘訣とは。

「時間をかけて相性を深めてきたと思います」



――デュオを組むことになったのは、どんな経緯でしたか?


佐野:もともとは大学生の頃に良成が始めたバンドで、メンバーは6人くらいいたんです。最初はデュオとしてやっていくつもりは全然なくて。


佐藤:当初は自分だけで歌っていたんですけど、もっと大所帯の華やかなバンドにするために、女性コーラスを3人くらい入れようという話になって。


佐野:その1人目でした(笑)。


――佐藤さんは、なぜ佐野さんに声を掛けようと?


佐藤:友達の友達だったんですけど、バンドのベーシストが「このあいだ、遊穂とカラオケに行ったら、めっちゃ歌うまかったよ」って。じゃあ、誘ってみるか、と。


――そこからなぜ、遊穂さんがメインで歌う今のスタイルに?


佐藤:スタジオに入って練習をしているうちに、「お前じゃなくて遊穂が歌ったほうがいいんじゃないの?」という話になって。


佐野:それで、曲によっては私がメインで歌うようになり、だんだん歌うバランスが同じになってきて、いつの間にか逆転して…という感じでしたね。そうこうしているうちに他のメンバーが就職活動で抜けて、人数も2人だけに。


――その後、お二人はプライベートでもパートナーになられたわけですが、距離が近くなればなるほど、お互いの才能に嫉妬のような感情を抱くことはありませんか?


佐藤:たぶんお互いに曲を作っていたら自分にない才能を感じたりするのかもしれないですけど…。


佐野:曲を作るのは良成なので、同じハンバート ハンバートの中でも役割は全然違うんです。だからなのか、そういうのを感じたことはまったくなくて。私は、“作ってない係”なんですけど…(笑)。


佐藤:味見係だよね(笑)。


佐野:ゆるキャラ係とかね(笑)。


――制作を進めていく中で、衝突したりすることはありませんか?


佐野:詰めてやるときはぶつかることもあるんですけど、あまりぶつかっていると作業が進まないので…。それで意識的に気持ちを切り替えることはありますね。良成はすごく短気なんですよ(笑)。


佐藤:そうですね(笑)。


佐野:私はあまり言い返したりしないので、受け流してます(笑)。


――上手に受け流すことも、いい関係性を作る秘訣ですよね(笑)。


佐藤:確かに、喧嘩している場合じゃないことが多いんですよね。結局協力しないと仕事も進まないし、いいライブもできないですから。家事も同じで、二人とも仕事をしているので一緒にやらないとなかなか終わらないんです。


佐野:よく「仕事でも家庭でも一緒で喧嘩にならないんですか?」って聞かれるんですけど、いつも一緒にいるからこそ、スケジュールが頭の中で共有されているので、今は喧嘩してる場合じゃないなってことがよくわかるんですよね。


佐藤:それはそうだね。


佐野:気持ちも状況も把握できているし、お互い大変そうなところを見ているからこそ、そんなときに無理な要求はしないし、逆にそんな中で何かをしてくれたら素直に感謝の気持ちも持てるんです。


――その境地に達するまでには、やはり時間がかかりましたか?


佐野:そうですね。


佐藤:もう20年も一緒にやっているので、最初からバランスがうまくとれていたというよりは、時間とともに相性が合ってきた感じです。音楽もプライベートも。特に歩み寄ったつもりもないんですけど、長い時間一緒にいると、お互いの得意不得意が言わなくてもわかるようになってきて、パズルの凹凸のようなものが自然とうまくハマってくるんです。靴が足の形に馴染んでくる感覚に似ているかもしれません。音もそんな感じなんですよね。始めた頃は曲によってどちらかがメイン、どちらかがコーラスになっていたので、ハモっているんだか、ハモっていないんだかよくわからないものもあったりして。それが10年前くらいから、いい感じに声を合わせられるようになってきて。僕らのファンの方が思う“ハンバートの響き”みたいなものなんですけど、目指す響きを見つけられたり、練習中にアレンジが決まったりするとすごく気持ちが良くて。その気持ちよさを二人で共有しているからこそ、喧嘩をしたり大変なことがあっても、どうでもよくなってしまうんです。


ハンバート ハンバート 1998年結成。佐野遊穂(左)がメインボーカルを、佐藤良成(右)がボーカル&ギターを務める。夫婦でもあり、現在は3児を育てる5人家族。7/25に結成20周年記念盤『FOLK 2』を発売。8月16日より、全国10都市を回る記念ツアー「FOLK IS MY LIFE 2018」を行う。


さとう・りょうせい 1978年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒。ボーカル、ギター、フィドル、ピアノほか、作詞、作曲担当。


さの・ゆうほ 1976年生まれ、東京都出身。和光大学卒。ボーカル、ハーモニカ担当。「ゆるキャラ係」


※『anan』2018年8月1日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) 取材、文・菅野綾子


(by anan編集部)


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2018年07月26日 22時00分

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