インド映画『バーフバリ』さらなる奇跡! クマラ役スッバラージュ氏が来日

2018年07月04日 19時30分

エンタメ anan

公開から6か月、異例のロングランヒットを続ける『バーフバリ 王の凱旋』はこれまでにもラージャマウリ監督とプロデューサーのヤーララガッダ氏の来日、そして日本での上映は難しいと思われていた『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』(オリジナル・テルグ語版)の公開決定など、さまざまな夢を叶えてきました。そして今回、ファンにとっては願ってもない奇跡が起きました。クマラ・ヴァルマを演じたスッバラージュ氏が、日本での人気を受けて緊急来日! 舞台挨拶に登壇する前日、急きょインタビューに答えていただきました!クマラ・ヴァルマ、ジャイホー!

写真・角戸菜摘 文・尹秀姫



監督から日本でのクマラ人気を聞いた時は、「オーマイガッ!」と叫びました



--クマラが日本で人気だと聞いた時、どう思いましたか?


スッバラージュ氏 まずは信じられないという思いでいっぱいでした。インドでならいざ知らず、なぜ日本で? WHY? という思いがありました。実は当時、私は日本で『バーフバリ』が上映されたということも知らなかったんですね。ところが、自分のツイッターに日本人のフォロワーが増えていき、『バーフバリ』が日本で公開されたことを知りました。


それで日本人のフォロワーが増えたのかと納得はしたんですけど、1日に200人、300人、400人とどんどんフォロワーが増えていく状態が続いていたので、とにかく驚きました。ちょうどその頃、日本に行っていた監督とプロデューサーが帰国したんですが、日本でクマラが一番人気があるようだぞという話を聞いて、思わず「オーマイガッ!」と叫びました(笑)。インドでも単独で取材を受けたことはないんですよ。それが今、私ひとりで日本で取材を受けているということがとても不思議です。


--ラージャマウリ監督とプロデューサーのヤーララガッダ氏が舞台挨拶に登壇された時、壇上から『バーフバリ』の登場人物の中で誰が一番好きかを問いかけたのですが、客席からは「クマラ!」という声が一番大きく聞こえました。その映像はご覧になりましたか?


スッバラージュ氏 はい、監督に見せていただきました。客席から「クマラ!」「クマラ!」という声がたくさん挙がっていたのはわかったんですが、実は発音が少し違って聞こえたもので、最初は本当にこれは私が演じたクマラのことなのかと半信半疑だったんですよ。その後、監督が確認の意味で「クマラ・ヴァルマ?」と問いかけた時に大歓声が挙がったのを見て、やっと確信を持てました(笑)。


--当日、監督は日本でのクマラ人気を受けて『バーフバリ』のスピンオフとしてクマラが主役の作品を作ると宣言したのですが、もし本当にこの話が実現するならば、どんなストーリーがいいですか?


スッバラージュ氏 『バーフバリ』でクマラが行き来するのはクンタラ王国とマヒシュマティ王国でしたが、もしクマラ主演のスピンオフが実現するならば、クンタラ王国から日本にやってくる話がいいですね。もちろん、白鳥のボートに乗ってね! その時は、空飛ぶ白鳥の船ではなく、9時間かけて僕自身がボートを漕いで来ます(笑)。白鳥のボートを漕ぎながら、「これが富士山だよ」と、インドの人に日本を案内してあげたいですね。



--白鳥のボートといえば、スッバラージュさんが日本にやってくる直前、「白鳥のボートに乗って日本に行くよ」とツイートされていたのがとてもキュートでした。普段のスッバラージュさんはどんな人ですか?


スッバラージュ氏 バーフバリとクマラのどちらに似ているかで言えば、断然クマラですね。私は肉体派でもないですし、あえて危険に踏み込むタイプでもないので。この肖像画(下画像/スッバラージュさんが持っているスマホの画像参照)みたいに、人を持ち上げたりもしません(笑)。まあ、この肖像画は嘘ですけど。とはいえ、クマラと実際の私も、実はあまり似ていないんですよ。私自身は、大学を卒業するまで女の子と話をするだけで緊張するタイプでした。性格的にすごく臆病なところがありますね。



--逆に言うと、クマラは女性慣れしているということですか?


スッバラージュ氏 クマラの女性関係で言えば、彼は最初、ひそかにデーヴァセーナに想いを寄せていたんですよ。クマラとデーヴァセーナは、実は血縁ではないんです。クマラは王妃の弟で、デーヴァセーナは王の娘ではなく、妹なので。だから法的にも問題なく結婚できるし、恋の相手にもなりえるんです。クマラはデーヴァセーナに好意を持っているから、彼女にいいところを見せたい。でも実際には強くはないことをデーヴァセーナは知っていて、部屋で丸太を斬ってみせてとせがむのも、クマラをからかっているだけなんですよね(笑)。その後、使用人からデーヴァセーナがバーフバリを好きかもしれないと告げられたクマラは激しく嫉妬するんですが、それもデーヴァセーナが好きだからです。



--その場面はおそらく完全版でしか観られないと思うのですが、私も実はクマラはデーヴァセーナが好きなのではないかと思ってました!


スッバラージュ氏 クマラはデーヴァセーナが好きだったし、デーヴァセーナはバーフバリと恋に落ちて、バラーラデーヴァもデーヴァセーナを愛していたので、デーヴァセーナという女性は実に3人もの男の心を射止めたということになりますね。


--クマラが登場するシーンの中で、一番のお気に入りシーンとセリフは何ですか?


スッバラージュ氏 俳優としての醍醐味で言うなら、クマラが殺されるシーンですね。あそこは自分でも一番、気に入っています。『バーフバリ』という作品のなかで、クマラは素朴だけど臆病なところのある男だったのが、最期は勇敢に戦って散っていきます。『バーフバリ』に登場するほかの人物は話の中で変化することがないんですが、クマラだけは成長する過程が描かれているんです。そこがクマラという役の奥深さかなと思いますね。そういう変化のある役を演じられるというのは、俳優にとって得難い経験でした。



--クマラの最期はスッバラージュさんにとってどういう意味を持つシーンでしたか?


スッバラージュ氏 映画は時系列に撮影しないことも多く、『バーフバリ 王の凱旋』全体の撮影としては、バーフバリとデーヴァセーナがマヒシュマティ王国を追放されるシーンからスタートしました。私が一番最初に撮影することになったのは、その殺されるシーンからだったんですよ(笑)。2013年のことですね。今まで数多くの映画に出演してきましたが、あのシーンは自分の俳優人生を大きく変えることになるだろう思いながら撮影したことを覚えています。そしてその時に感じたことは間違っていませんでした。白鳥のボートに乗って、こうしてニホンにやってくることになりましたから(笑)。



インタビューを終えて


スッバラージュさんは、DELLの会社員から映画監督のスカウトで俳優への道に進むことになったという異色の経歴の持ち主。もともと芸術表現に興味があったそうで、「第1作目の撮影をしている最中に、すでに自分の決断は間違っていなかったと確信した」と語ってくれました。


それほど映画を愛してやまないスッバラージュさんですが、こうして日本にやってきて、『バーフバリ 王の凱旋』完全版の絶叫上映と舞台挨拶でのファンの熱狂ぶりを肌で感じ、感極まって涙ぐんでいるのが印象的でした。


日本滞在中は浅草や箱根など観光にも出かけ、日本を堪能していたご様子。食べることが大好きだというスッバラージュさん、実は甘い物に目がないらしく、日本でも甘味に興味津々だったそう。そこで今回は特別企画として、スッバラージュさんに和風アイスを召し上がっていただきました! いよいよ暑くなってきたこの季節、アイスを食すスッバラージュさんの写真が癒やしになれば幸いです!


そしてまだまだ上映が続く『バーフバリ 王の凱旋< 完全版>』(オリジナル・テルグ語版)の応援もさらに熱く、燃え上がって参りましょう!





Information


『バーフバリ 王の凱旋< 完全版>』(オリジナル・テルグ語版)

新宿ピカデリーほか、全国映画館で絶賛上映中!


http://baahubali-movie.com/



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