さぁ、W杯! サッカー知らない女子に「日本代表ざっくり解説」

2018年06月14日 18時00分

エンタメ anan

6月14日からいよいよ『2018 FIFAワールドカップ ロシア』が始まります。サッカーファンにとっては、心の底から楽しみな4年に1度のビッグイベントでありますが、特に興味のない女子には、監督が電撃解任されてちょっと騒いでるよね、レベルのことかもしれません。でも、せっかくのお祭りですから、乗っかってみませんか? 知識がなくてもこれを読めばわかる! ワールドカップ直前に押さえておきたい日本代表基礎知識をお伝えします!

文・伊藤順子


5月30日に行われた親善試合ガーナ戦を観戦!



©JFA


日本代表は現在、6月19日のコロンビア初戦に向けて、スイス(6月9日)、パラグアイ(同12日)との親善試合を交えたオーストリア直前合宿を経て、開催地ロシアでのキャンプ地となるカザンに到着しています。親善試合は日本でも開催されていて、5月末には日産スタジアムでガーナ戦が熱く繰り広げられました。いくつか好機はあったものの、相手キーパーのナイスセービングなどに阻まれ、結果はご存知のようにPKとFK(フリーキック)で2点を献上、0-2で敗戦してしまいましたが、観戦した筆者がとても印象に残ったのが、ゲーム後に行われた演出です。


照明が一斉に落ちて、観客全員に配られたブレスレット型ライト「SAMURAI BLUE LEDブレスレット」の青い光が浮かびあがり、スタジアムがまるでアーティストのコンサートのようになったんです。実際、試合後の壮行セレモニーでは、Mr.Childrenの桜井和寿さんとGAKU-MCさんによる人気ユニット・ウカスカジーが登場し、生歌を披露してくれました。日本代表を表すブルーに染まったスタンドを見ながら、代表戦を初観戦した筆者はあらためて思ったのです。「W杯ってものすごく特別なイベントなんだ」と。



©JFA


そう、W杯は4年に1度開催されるサッカー世界一を決める祭典なんです! いま、日本代表は正直ながら前評判がかつてないほど悪いですが、これで勝ち星をあげれば彼らは一気に英雄、ヒーローになるのです。せっかくなのだから、その瞬間を見ようではありませんか!


知ってて損はない! そもそもW杯って?



1930年に第1回目が開かれ、第21回目となる今大会は、国際サッカー連盟(FIFA)に加盟する209の国と地域のうち、開催国のロシアを除いた208チームが本大会の出場をかけた予選にエントリーしました。大陸別に予選リーグを勝ち抜いた32か国だけが、本大会の出場権を得られます。予選の始まりはなんと3年前の2015年から。しかも、予選の多くは1次から3次まであり(大陸によって異なり、4次や5次があることも!)、道のりは非常に険しいものとなっています。アジアに属する日本は、見事予選を勝ち抜き、6大会連続6回目の本大会出場を決めました!


とはいえ、本大会こそ生易しいものではありません。まずは本大会の予選となるグループリーグが始まり、上位2位以上の国だけが決勝トーナメントに行くことができます。そして、トーナメントはラウンド16から始まって準々決勝、準決勝、決勝へと進み、勝ち残った1か国だけが栄えある世界一の座に立てるのです。


過去に日本が決勝トーナメントに進出できたのは本大会出場回数6回のうち2002年と2010年の2回のみ。それも1回戦で敗退のベスト16という成績が最高です。今大会の日本はというと、W杯予選や親善試合、キリンチャレンジカップなどの公式戦の戦績は25勝10分10敗(2015年1月12日~2018年6月12日現在)でしばらく白星なしでしたが、6月12日のパラグアイ戦でようやく勝利することができました。ですが、グループリーグHは、コロンビア(FIFAランク※16位)、ポーランド(同8位)、セネガル(同27位)と強豪揃い。日本は61位ですから、厳しい現実が目の前に立ちはだかり、メディアやSNSでは酷評も多く聞かれます。


※FIFAランクは6月7日現在です。


でも、ここまで来たら、SAMURAI BLUEを応援するしかないじゃないですか! それに選手の結束は固く、なんといっても彼らは逆境に強い、はず。揉みくちゃになって這い上がってきた選ばれし日本の戦士23人ですから、ここぞというときはやってくれるに違いないのです! しかも、W杯ではこれまで数々の番狂わせが生まれていて、何が起こるかわかりません!


多くのドラマと感動が生まれ、世界中の人々が魅了されるこの一大イベントを観ない理由はないでしょう。他人ごとではなく、我が国日本もベスト16、いえ初のベスト8に進めるかもしれません! ぜひ一緒に歴史的な瞬間をこの目に焼きつけましょう!


日本代表の戦士たち!



©JFA


それでは選手をご紹介します。日本代表に選ばれるために、彼らは熾烈な競争を戦い抜いてきました。海外を目指す選手が多いのも、厳しい環境に身を置いて自分のレベルアップを図る先に、「日本代表になる」という夢を掲げているから。


もちろん、国内のプロリーグであるJリーグだって負けてはいません。最近ではイニエスタ選手のヴィッセル神戸加入が世間を賑わせていますが、海外の活躍選手や監督を招き入れたり、若い選手を育てるために下部組織を強化したりして、実力ある選手がどんどん育っています。


国内外厳しい競争のなかで、選ばれたのが彼らなのです。今回のワールドカップへは、海外組15名、国内組8名の計23名が召集されました。これに加えて、ガーナ戦に選抜されたけれど最終的に落選してしまったうちの2名がバックアップメンバーとして同行します。


冒頭でお伝えした日産スタジアムで行われたガーナ戦を例に、戦士たちを見ていきましょう。そして、彼らがどんな動きをして、どんなサッカーをするのか。これだけは押さえておきたい用語とともに、日本代表を超ざっくりと解説します!


戦士の背番号とポジションをざっくりチェック


サッカーは11人で行うスポーツですが、下記のように大まかに3つのポジションにわかれます。


・守る人(GK、DF)

・点を決める人(FW)

・守りも攻めもして、点を決める人につなぐ人(MF)


これらを踏まえて、まずは背番号のお話から。数字と名前を頭に入れておくと、ゲーム中に背番号だけを見れば誰なのかがわかり便利です。ちなみに「このポジションはこの番号でなければならない」というルールはないらしいですが、だいたい1~4の若い数字が守る人たち(GKやDF)、9と11は点を決める人たち(FW)に多いようです。5~8、10は攻めたり守ったりしてつなぐ人たち(MF)になりますが、特に10はエースナンバーの印象を持つ人が多いかもしれません。今大会の日本代表では香川真司選手(MF)がつけています。


もちろん、例外も多くあり、近年はイメージが変わりつつある番号もあります。例えば4。これは現在本田圭祐選手がつけていて、彼は守り専門ではなく、攻めもするつなぐ人(MF)です。今後は、4といえばDFではなくMFのイメージが定着するかもしれません。ある選手が活躍すれば、つけていた番号が憧れのナンバーになります。このように、背番号を意識しながらゲームを観るのもおもしろいです。


次に、フォーメーションをこれまたざっくりとお話します。よく4-4-2や4-1-4-1など、記事に数字が並んでいるのを目にしませんか。これは各ポジションを何人でやるかを表したものです。数字の順番はDF-MF-FWで、守り→攻めになります(GKは固定なので入っていません)。数字が3つだったり、4つだったりするのは、MFは守備的(ボランチともいう)と攻撃的(トップ下やシャドーともいう)にわかれる場合があるからです。


ガーナ戦では、日本は3-4-2-1の布陣で挑みましたが、残念な結果に終わりました。実は、日本代表はこれまで4バック(DFが4人)だったので、3バックは不慣れであったことが一因ともいわれており、先の6月9日(日本時間)に行われたスイス戦は4-2-3-1とDFを4人に戻したんですね。こちらもまた負けてしまったのですが、時間のない今、本大会は慣れている4バックで臨みそうだといわれています。ただ、フォーメーションは大切だけれど、形にとらわれず、ゲーム中に流れを見ながら選手同士が連携して役割分担するのが理想的なようです。


それでは、各ポジションの役割とガーナ戦時のメンバーを照らし合わせてみましょう。おすすめ観戦ポイントもお伝えします!

※ポジションは9日のスイス戦、12日パラグアイ戦とは異なり、本大会でも変更する可能性があります。



©JFA


守る人:GK、DF


自チームのゴールを守る人たちのこと。ゴールのすぐ目の前にいる人がGK(ゴールキーパー)、その前にいる人たちがDF(ディフェンダー)です。DFは守備がメインですが、時には攻め込み、センタリング(サイドから攻撃し、ゴール近くまで上がって、ゴール付近にロングパスを蹴ること)したり、シュートを決める選手もいます。DFの人数は監督やゲームによって変わり、人数が多いほど守り重視といえます。


ガーナ戦では、次に説明するMFで登録している長谷部誠選手がセンターバック(真ん中のDF)となり、指揮を取りました。彼の合図で3人がラインとなって、攻撃時は上がり(敵のほうへ進む)、相手にボールが渡ったときは下がる(自ゴールに寄る)ことを繰り返します。


【おすすめポイント】

長谷部選手の「上がれ」の合図をする様は、惚れ惚れするほどカッコいいです! テレビ画面だとなかなかわかりづらいですが、センターバックとなる選手の指示に注目してください! またDFが相手と1対1となったときも見応えがあります。ボールを奪い返したときは、自然と歓声をあげてしまうでしょう!


GK

1 川島永嗣(FCメス/フランス)


DF

17 長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ。キャプテン)

20 槙野智章(浦和レッズ)

22 吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)


守りも攻めもして、DFからもらったボールをFWにつなぐ人:MF


MF(ミッドフィールダー)は、つなぐ人と書きましたが、ただつなぐだけではありません。この人たちが、誰に(どこに)どんなパスを出すかで、流れは大きく変わります。つまり、彼らが試合を組み立てるといってもいいでしょう。もちろん敵にボールが渡れば奪いにもいくし、積極的にシュートもします。


先述したように、MFのなかでも、守備的MF(ボランチ)、攻撃的MF(トップ下orシャドー)にわかれることもあり、ガーナ戦では守備的MFが長友佑都、山口蛍、大島僚太、原口元気各選手でした。攻撃的MFは、よりFWに近い役割になるとシャドーとも呼ばれ(影のFW)、積極的に点を取りに行く姿勢が求められます。同戦では、本田圭佑、宇佐美貴史両選手が担いました。


【おすすめポイント】

彼らの動き、ドリブル、パス回しです。すべてと言ってしまえばそうなのですが、パスひとつにとっても、単に味方がいるところに出すのではありません。攻めることができる位置に味方を動かすために、誰もいないところへあえて出したり、敵ディフェンダーの死角となる背後の位置に出したり(裏をとると言います)と、ひとつひとつに意図があるのです。また、ドリブルが得意な選手も多く、突破もめちゃめちゃ見たいシーンです。


MF

4 本田圭佑(CFパチューカ/メキシコ)

5 長友佑都(ガラタサライSK/トルコ)

8 原口元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)

11 宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)

16 山口蛍(セレッソ大阪)

18 大島僚太(川崎フロンターレ)


点を決める人:FW


FW(フォワード)は、DFが奪い、MFがつないだボールをゴールに放つ人です。日本代表は1トップが多く、絶対的エースといわれる大迫勇也選手が任されています。敵に攻め込まれたときは、多くの選手が下がりますが(自ゴール近くで守る)、FWだけは戻らないことがほとんどです。カウンター攻撃に備えるためでもありますが、それだけ、点を取ることだけに重きを置くポジションです。選手がせめぎあうゴール前でいかに競り勝ち、いかに瞬時にコースを見極めて確実にシュートをできるかが求められます。


また、ゴール近くでボールを受けることで、FWが起点となり、ほかの選手がゴールすることも多く、アシストする場面が頻繁にあります。


【おすすめポイント】

やはりシュートです! どんなものだっていいです! なぜなら、6月12日のパラグアイ戦で、西野監督になってからようやく初ゴールが生まれたものの、日本は長年決定力不足といわれているからです。大迫選手は万能型であると国内外問わず高評価ですから、本大会でも貪欲に少しでも多くの点を期待したいものです!


FW

15 大迫勇也(ベルダー・ブレーメン/ドイツ)



©JFA


【控え】

●GK

12 東口 順昭(ガンバ大阪)

23 中村 航輔(柏レイソル)


●DF

19 酒井 宏樹(オリンピック・マルセイユ/フランス)

21 酒井 高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)

3 昌子 源(鹿島アントラーズ)

6 遠藤 航(浦和レッズ)

2 植田 直通(鹿島アントラーズ)


●MF

14 乾 貴士(レアル・ベティス/スペイン)

10 香川 真司(ボルシア・ドルトムント/ドイツ)

7 柴崎 岳(ヘタフェCF/スペイン)


●FW

9 岡崎 慎司(レスター・シティFC/イングランド)

13 武藤 嘉紀(1.FSVマインツ05/ドイツ)



©JFA


いかがでしたか。ちなみに、日本代表のユニフォームは、日本の伝統色である深い藍色をベースカラーに用いた「勝色」がコンセプト。点線のような模様は、歴史を紡ぐ糸をイメージした「刺し子柄」といわれるものです。日本サッカーの歴史を築いてきた選手やスタッフ、サポーターたちの想いを紡ぎ、ロシア大会での勝利を望むという意味も込められているそう。選手と同じユニフォームをはじめ、帽子やタオルなど応援グッズもたくさんあるので、それらを身に着けてテレビの前で参戦しても楽しいですね!


多くの人々の願いを背負い、これまで培ってきた自身の経験と自信、思いを抱え、戦士たちは大舞台に挑みます。まずは19日の初戦! そこから先の景色はどう広がるのか、ドキドキワクワクしながら、その日を迎えましょう!


©spfdigital/Gettyimages


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