エクソシストは存在した! 世界初公開となる悪魔祓い儀式の実態とは?

2017年11月15日 20時10分

エンタメ anan

世の中には常識では考えられないような出来事があり、私たちの知らないこともまだまだ数多く存在しているもの。そこで今回は、普通では見ることのできないある現場に潜入した禁断のドキュメンタリーをご紹介します。それは……。

実在のエクソシストに密着した問題作『悪魔祓い、聖なる儀式』!

【映画、ときどき私】 vol. 124


イタリア半島の西南に位置するシチリア島で、エクソシストとして有名なカタルド神父は日々悪魔祓いの儀式を行っていた。教会には、科学や医療では解明できない問題や病を抱えた人たちが助けを求めて殺到。人々は悪魔に憑りつかれていると信じているのだった。これまで決して外部に明かされることのなかった悪魔祓いの儀式とは……?


映画の題材になったこともあるだけに、悪魔祓い師を意味する「エクソシスト」という言葉は誰もが聞いたことがあるはず。とはいえ、それはフィクションの世界のお話ではなく、実はカトリックの秘儀として、なんと1200年もの間続いている聖なる儀式だという。


それだけに、いままで謎に包まれていましたが、今回はその一部始終を初めてカメラに収めることに成功し、話題となっています。そこで、3年にわたって撮影し続けたある方にいまの心境や映画にはできなかった場面について語っていただきました。その方とは……。


注目のドキュメンタリー作家であるフェデリカ・ディ・ジャコモ監督!

これまでに数々のドキュメンタリー作品を制作しているジャコモ監督ですが、本作では第73 回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門最優秀作品賞を受賞。現在、高い評価を受けているイタリア出身の女性監督です。この作品でも随所にこだわりを感じさせますが、まずはそのいきさつから教えてもらいました。


今回、悪魔祓いというテーマを選んだ理由は?

監督 シチリアでエクソシストの神父のための養成講座が開かれているというのを新聞で読んで、そこから調べはじめたのがきっかけよ。それまではエクソシズムなんて過去のものだと思っていたけど、実はそうではないということがわかったの。


しかも、イタリアだけでなく、世界各国でエクソシズムに対する需要が増えているという現象があり、とても現代的な問題であるというコントラストに興味をひかれたわ。つまり、悪魔祓いが人々にとって生きる不安感や問題を解消するための方法として選ばれているということもあって、取り上げたいと思ったの。


以前、私がイタリアに留学していたときに感じていたのは、イタリア人とカトリックには強いつながりがあるということ。とはいえ、こういう側面があることはこの作品で初めて知っただけに驚きの連続。


悪魔祓いというのはイタリア人にとっては一般的なことですか?

監督 イタリアでもほとんどの人は知らないわ。だから、こんなことが現代でもあるのかという驚きの反応が多かったわね。いまはイタリア以外にもどんどん広がっているけれど、これはわりと最近の現象なのよ。


日本人が抱くイタリアといえば、とにかく明るいイメージなので、ここまで闇の部分を映し出すのに迷いは?

監督 確かに日本だけでなく、海外でのイタリアのイメージというのは明るいものだと思うわ。でも、いまはイタリアをはじめ地中海諸国では大きな社会的な変化があるのよ。というのも、これまでは福祉ではカバーしきれない部分も家族が守ってくれていて大きな役割をはたしていたけれど、最近は家族自体がどんどん崩壊してきてしまっているから、自分のことを守ってくれる人がいなくなってきているのよ。


さらに、経済的な危機も重なるとすべての人たちがお医者さんのサービスを受けられるわけでもないし、精神科医の場合なんて、数分でもお金を払わなきゃいけないでしょ。だから、少しでも話を聞いてくれる人や自分を受け入れてくれる人がいないということが大きな問題になってきてるのよ。


本作では最初から最後まで体に衝撃が走るような映像が続いており、誰もがくぎ付けになってしまうはず。


では、撮影中の出来事で一番印象に残っていることは? 

監督 映画には入ってないんだけど、やっぱり初めてエクソシズムを見に行ったときだと思うわ。というのも、これから自分が何を見るのかというのがまったく予測がつかなかったからよ。だから、それは私にとっては一番衝撃的だったわ。


ちなみに、そのときの儀式の対象となっていたのは、すごくやせた若い女の子。ずっと叫び続けていたんだけど、神父さんは儀式の途中にかかってきた電話に出て普通の話をしたと思ったらまた儀式に戻ったりするし、終わったあとは女の子も冗談半分の会話を神父さんと交わしていたりしていたの。


そんなふうにひとつの儀式のなかでもドラマティックなことが起きたり、笑っちゃうようなこともあったり、グロテスクなこともあったり、さまざまなことが起きていたのよ。だから、「これだけいろんな側面があるものは、映画にしないわけにはいかない」と思ったわ。


監督自身は悪魔の存在やこれらの儀式をどのようにとらえていますか?

監督 撮る前は悪魔の存在は別に信じていなかったし、撮り終わったいまでもそれは自分たちの精神が作り出すものであって、外から来るものではないと信じ続けているわ。でも、それと同時に説明できない何かがあるんじゃないかという疑いもあるわね。


たとえば、神父さんの発するいくつかの言葉に、若い人も年老いた人もみんな反応するからよ。もしかしたら、それは宗教的な言葉とかではなくて、文化のなかでコード化されたものに反応しているのかもしれないんだけど、やっぱりいまの私たちの知識では説明できない何かはあると思うの。


では、エクソシストの存在はいまの社会には必要だと考えていますか?

監督 世界中にどんどん広がっている現状を目の当たりにしただけに、これが良いか悪いかという判断を私はしないけど、もっとモニタリングが必要だとは思うわね。というのも、いまの神父さんたちはアシスタントもほぼいないから、自分たちで何とかしなくちゃいけないという状況にあるのよ。


だけど、来る人のなかには、いろんな問題を抱えている人から、明らかに精神疾患の人もいるかもしれない。でも、そういうものを全部ひとりで判断しないといけないとしたら、それは神父さんにとってあまりにも大きい責任だと思うからよ。もっと組織化して、神父さんがこういう状況に対応していくだけのツールを与えてあげないといけないと感じているわ。


最後に、日本の観客に注目してもらいたいポイントがあれば教えてください!

監督 お祓いの文化というのは、日本にもどこの国の文化にもあると思うんだけど、それは私たちが「何かから自由になりたい」ともがいているひとつのメタファー。だからこそ、こういったお祓いに対しての需要があるんだと思うの。


これを観てくださる日本の方には、これがイタリアという遠いところだけでの出来事ではないというのをぜひ知って欲しいわね。そして、あらゆるコントロールや制御のある現代社会において、私たちの魂が新しいエネルギーを求めて出口を探しているということでもあるので、そういった視点からも自分たちの問題として観てもらいたいわ。


見たことのない悪魔祓いの臨場感に圧倒!

一般的には、「エクソシスト=ホラー」というイメージが強いかもしれないですが、ここで映し出されているのは、救いを求める人々と彼らを救おうと向き合う神父たちのリアルな姿。はたしてすべては悪魔の仕業なのか、それとも人間が生み出した闇なのか、真実は自分の目で確かめてみて!


胸がざわめく予告編はこちら!


作品情報

『悪魔祓い、聖なる儀式』

11月18日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

配給・宣伝:セテラ・インターナショナル

© MIR Cinematografica – Operà Films 2016

anan

2017年11月15日 20時10分

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