ほっそ~いニャンコが激カワ♡ 『ジャコメッティ展』レポート!

2017年06月17日 17時30分

エンタメ anan

六本木の国立新美術館で『ジャコメッティ展』がはじまりました! ジャコメッティって誰? と思った人はチャンスです。傑作ぞろいの同展で彼の彫刻をひと目見れば、きっと心をつかまれるはず。開幕前日に開かれたプレス内覧会を取材してきましたので、詳細レポートをお届けします!

『ジャコメッティ展』スタート!

【女子的アートナビ】vol. 71


20世紀最大の彫刻家、アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)の大回顧展となる同展では、初期から晩年までの彫刻約50点が集結。さらに、絵画や素描、版画も含めて総点数132点もの作品を楽しめる、充実の企画展です。


画家である父のもとスイスで生まれたジャコメッティは、彫刻を学ぶためパリに渡り、ロダンの弟子アントワーヌ・ブールデルに師事。初期のころは、アフリカ美術にインスピレーションを受けたり、前衛芸術家たちと交流したりして抽象的な作品などを手がけていました。


上の写真は最初の展示室。ここでは、彼が10代のときに描いた弟の肖像画や、原始的なイメージが漂う彫刻作品を見ることができます。


わずか3センチの彫刻!

続く展示室では、ジャコメッティの不思議ワールドが顔を出し始めます。まず目を引くのは、わずか3センチの彫刻。その名も《小像(女)》。「うわ、ちっさい~」と思わず声が出てしまうほど、小さいです。視力が悪い私は、展示ケースに少し近づかないと見えませんでした。


さらに、彼の代名詞ともなっている細長い女性立像も登場。見ていると、作品の持つ奇妙な魅力にどんどん引き込まれていきます。


あまりにも細い像なので、作品のモデルも細身の人かと思いますよね。でも、ジャコメッティのモデルをつとめた元カノや奥さんは、グラマーな女性だったという話。実際、モデルを描いたデッサンも展示されていましたが、ナイスバディ系でした。


見えるものを見えるままに?

ジャコメッティは、生涯をかけて「見えるものを見えるままに」表現しようとした芸術家、といわれています。モデルにポーズをとらせ、時間をかけて制作に取り組んでいたそうです。なのに、なぜ豊満なモデルの姿が極端に細長い形になってしまうのでしょう? 


展覧会を担当された国立新美術館の学芸課長、長屋光枝さんは、ジャコメッティ作品について「人間のうつろいやすい外観を越え、人間の本質をとらえたストイックで研ぎ澄まされた表現」と解説されていました。実際、モデルとなった人たちは、ジャコメッティと親しい関係を築いた人ばかりだったとのこと。その人物の本質を彼がとらえようとすると、あの不思議な造形になってしまうのかもしれません。


ちなみに、ジャコメッティのモデルをつとめたなかには、日本人もいました。哲学者、矢内原伊作です。彼との交流を示す作品も会場で見ることができます。


ほっそ~いニャンコも登場!

さて、いよいよこの展覧会で個人的に一番気になる「犬と猫」の展示室へ。私はジャコメッティが好きで、これまで国内外でいろいろ作品を見てきたのですが、猫さまの彫刻に会うのははじめてです。果たして、どんなお姿なのでしょう?


実物は、やはり細かったです! 頭部はかろうじて丸いですが、胴体はほとんど骨組みだけ。でも、間違いなく猫に見えます。しかも、愛くるしくてかわいくて、今にも近づいてきそうな雰囲気。シンプルな造形なのに、“動き” まで感じられます。


この猫さまも、実在するモデルがいたという話。同じ路地に暮らす弟のもとに住みついた猫で、ジャコメッティはその姿を正確に記憶するほど何度も見たそうです。


クライマックスは、歩く男!

展覧会のクライマックスを飾る作品は、展示室14にある《歩く男I》。高さが183センチもあるブロンズ像です。少し前傾になって歩いている姿が表現されているシンプルな作品ですが、神々しさも感じられます。


今展を主催されているマーグ財団美術館のオリヴィエ・キャプラン館長は、本作品について次のように語っていました。

「《歩く男I》は、はかなくもろい人間のように感じますが、はかなさに押しつぶされないエネルギーや躍動感も伝わります。また、空間の中で一本の線のように存在しているので、精神性も感じられる。時代を超えた作品で、聖なるものを持っているので、私たちは惹かれるのだと思います」


ちなみに、この展示室は写真撮影可能エリア。《歩く男I》の力強い姿を、ぜひ記念に撮って帰りましょう。


そして、おみやげには、展覧会オリジナル商品「ジャコリントウ」(税込700円)をどうぞ。中身はかりんとうで、味は「エスプレッソ」と「黒胡椒・味噌」の二種類あります。パッケージには、犬の彫刻がデザインされて、とってもおしゃれ。かりんとうの細長い形は、ジャコメッティの作品と重なりますよね。ポリポリ味わいながら、展覧会の余韻を楽しんでみてはいかが?


Information

国立新美術館開館10周年『ジャコメッティ展』


会期:~ 9月4日(月)※休館日は毎週火曜日

時間:10:00~18:00  毎週金曜日、土曜日は20:00まで ※入場は30分前まで

会場:国立新美術館 企画展示室 1E

料金:一般 1,600円/大学生 1,200円/高校生 800円





anan

2017年06月17日 17時30分

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