「若いお母さんと並ぶのが不安」...入園・入学式でアラフォーママが“オバ見え”しない方法
晩婚化が進み、30代半ば~40代で出産する女性も珍しくなくなった昨今。だがそうなると、子どもが保育園や幼稚園、小学校に入る頃には、お母さんも高齢化していくのが必然。とくに入園・入学式では、若いお母さんたちと並ぶことになり、年齢差をまざまざと感じてしまうことも多いだろう。子どもの晴れの場だけに、若々しく、キレイでいたい…。そんな悩めるお母さんたちへ、いざというときに役立つ美容術とは?
【写真】まるで別人⁉ 「疲れたアラフォー」が「美魔女」に変身!…驚きの激変ビフォア・アフター
■フォーマルな席では「ヘア2:メイク1」、印象を左右する髪型に注力すべし
答えてくれたのは、ヘアメイクアップアーティスト・山口直美さん、メンタルコーチのeriさんの姉妹。二人が行うヘアメイクレッスン『ビューティチェンジ』はSNSから話題になり、予約は7ヵ月待ちというほど大人気。横浜・鶴見の小さな美容室を拠点としながら、全国から女性が殺到しているという。“チェンジ”の方法を詳細に収録した初の著書『激変!ビフォア・アフター』(ダイヤモンド社)も好調で、アラフォー世代から多くの感謝の声が届いているという。
――入園・入学式など、周りが若いお母さんばかりで気後れしてしまうアラフォーのお母さんも多いようです。メイクやファッションで何かアドバイスはありますか?
【eriさん】ヘアでできること、メイクでできることは、それぞれの役割が違います。記念にも残る入園式や入学式は、初対面の方との挨拶、会場での360度からの視線、離れた位置からの集合写真の撮影などあり、印象を大きく左右するヘアスタイルを頑張るのがオススメです。
【直美さん】メイクよりも先にヘアから取り掛かることで、ヘアとメイクの全体バランスがわかりやすくなり、力が入ってしまいやすいメイクのやりすぎを自然と避けられます。フォーマルな席では、「ヘア2:メイク1」ぐらいの割合を目安に仕上げるとバランスも良く、品があって若々しく見えます。
――髪はどんなところに気を付ければよいでしょうか?
【直美さん】髪の表面や顔回りを少しブローするだけでも艶が出て、すごく印象が変わります。美容院に行った後に髪がツヤツヤしているのは、ドライヤーのあて方に理由があるんです。下からではなく、上から風をあてるように乾かしていくだけで、キューティクルが閉じていき、表面に艶が出てくる。さらに最後に冷風をあててあげるとキュッと締まるので、毛の中の水分が蒸発せず、潤った状態をキープできますよ。
――なるほど!
【直美さん】普段から、濡れたまま寝るのだけは絶対にNGです。濡れ髪や自然乾燥のままだとキューティクルが開いたままになって、さらに枕に擦り付けることで傷んでしまいます。頭皮環境にも良くなく、頭皮トラブルの原因にもなります。乾燥毛で自然に乾いてしまったとしても、仕上げにドライヤーを使うことでその先の髪の傷み具合はかなり変わってきます。
■老け見えにはクリームハイライト、肌の若々しさが生まれる
――確かに、その通りかもしれません。ただ、やっぱり顔も気になります(笑)。「老けて見える疲れ顔をなんとかしたい!」というようなときは、どうしたらいいでしょう?
【直美さん】クリームハイライトがオススメです! ぜひ取り入れていただきたいです。練り状のクリームハイライトを使って、濡れたようなツヤを出すことができます。内からパンと張ったように見えるので、肌の若々しさを感じられると思いますよ。笑った時に高くなる部分にクリームハイライトをのせるだけで瑞々しいお肌に見せることができ、若々しく見える上、小顔効果もあるのでオススメです。
――それはお手軽ですね。フォーマルな場では、ついつい粗を隠そうとファンデーションを重ねてしまいがちですが…。
【直美さん】40代からのベースメイクは、清潔感がポイントだと思います。ファンデーションに頼ったメイクは、その量に比例して清潔感がなくなってしまいます。隠したい部分はその方によって様々ですが、ファンデーションの前にコントロールカラーやコンシーラーを上手く取り入れることで、ファンデーションの量は圧倒的に減らすことができます。どこか素肌っぽさが残った清潔感のあるベースメイクを目指すと、若々しい印象でいられますよ。
●悩み1:毛穴・シワ・シミが気になる
⇒解決法:ファンデーションは全顔に塗らない
気合が入ると、ついやりがちなのが「こってり厚塗りメイク」ですが、これはとても古い印象を与えることも。ファンデーションを塗るのは顔の前面(左右の目尻から目尻まで)だけでOK。最初にコントロールカラーを仕込めば、ファンデの使用量は驚くほど少量で済みます。アラフォーこそ「ファンデは最小限」が鉄則!
●悩み2:目元のクマやたるみが目立ってきた
⇒解決法:「逆ハの字ハイライト」を!
目の下の「逆ハの字」の部分の影を消して、光を集めるだけで若々しくフレッシュな印象になります。たるみ等で暗い影になっている部分には、ベージュのコンシーラーを塗り、ファンデなどで整えたら、ベージュのハイライトを塗ります。これだけでマイナス5歳の若見え効果があるといっても過言ではありません。
●悩み3:フェイスラインがたるんでしまった
⇒解決法:「ダブルのV」で消せる!
若い頃の写真と見比べた時に変化が大きいのは、やはり「顔の下半分」でしょう。たるんだフェイスラインやエラの張りには、まず顎と頬骨の下までのV字に、下から上にシュッと引き上げるような感じでファンデーションを入れます。次に、先ほど入れたV字の外側、顎裏から耳の下にシェーディングを入れます。Vをダブルにすることでシェーディングが引き締まり、フェイスラインが上がって見えます。
●悩み4:ほうれい線がクッキリしてきた
⇒解決法:「チーク」で目くらますスゴ技!
すべての女性の敵といっても過言ではない「ほうれい線」。ファンデを重ねて隠す方も多いですが、じつは溝にファンデが溜まってしまい逆効果。その代わりに威力を発揮するのが「仕込みチーク」。ほうれい線の始まり部分に、ほうれい線に対して垂直に入れます。赤ちゃんのように頬がナチュラルに上気して見え、目くらまし効果があるのです。
●悩み5:髪のハリやコシがなくなった
⇒解決法:髪のツヤを出せば圧倒的に若返る!
卒業式や入学式といった晴れの日のお母さんを見ていて「惜しい!」と思うことがよくあります。それは素敵な洋服とメイクに対して、ヘアだけがお手入れ不足のパサパサ髪というパターン。髪のツヤは日常のスタイリングで簡単に手に入ります。まず、髪を乾かす際はタオルドライし、洗い流さないトリートメントをつけてドライヤーの熱から守ります。ドライヤーは髪から15センチ以上離して、髪の流れに対して45度の角度で当てます。乾いたら冷風でキューティクルを引き締めましょう。このひと手間で髪にぐっとツヤが蘇ります。
(※『激変!ビフォア・アフター』(ダイヤモンド社)より抜粋)
(文:川上きくえ)