簡単なのに垢抜け眉、目元に...! 美容のプロが教える「時短メイクの簡単テク」

何かと慌ただしい朝、メイクにかける時間は最小限にしたいものですよね。最近はマスク着用の毎日のため、マスクでも映えるメイクをしたいという思いも。
そこで今回は、マスク着用時の時短メイク術やアイメイクのポイントを、コスメブランド『MANARA(マナラ)』を手がける株式会社ランクアップのコスメコンシェルジュの方にうかがいました。
ベースメイクは最短20秒! マスク着用時の時短メイクアップ術
今回、レクチャーしてくれたのはコスメコンシェルジュの佐々木美絵さん。元美容部員でメイクは長時間かけて行っていましたが、出産、育児を経て時短メイクや手抜きに見えないメイクに目覚めたとのこと。さっそく、その経験から培われた時短メイク術を、マスク着用の場合にしぼって教えていただきました。
日焼け止めはしっかり塗る
佐々木さん マスクをつけていても紫外線は防げないので、まずは日焼け止めをしっかり塗ります。首も忘れずに。日焼け止めがたまりがちなのが鼻の横、眉、髪のはえぎわ部分。たまっていると「メイクのとき、急いでたんだな」と思われてしまうので、隅々まで伸ばしましょう。
ファンデーションはバータイプを20~30秒で

佐々木さん ファンデーションは片手で簡単に塗ることができるバータイプがおすすめ。例えばマナラの「BBリキッドバー」はシュッシュと引いて、スポンジで伸ばしていくだけ。シミが気になる部分は指でトントン。トータル30秒くらいで完了です。私は今、20秒くらいでできるようになっています。
パウダーをうすくつける

佐々木さん リキッドファンデの後はパウダーを薄くつけると、ファンデがマスクにつきにくくなります。例えばマナラの粉おしろい「UVカットパウダー50」がおすすめ。ブラシを使えばムラなく塗れます。ポイントは、マスクでこすれがちなところにしっかりつけておくこと。
眉は手抜き厳禁! 丁寧に仕上げて

佐々木さん 眉メイクをおろそかにしてまうと全体が手抜きに見えてしまうので、時短メイクではとても大事。丁寧に仕上げましょう。まず、眉が消えるのを防ぐために、パウダーをちょっとのせておきます。
眉を描くときの注意点は、ペンシルの跡を残さないこと。残っていると「急いで描いたんだな」と手抜きに思われてしまいます。コツは、とにかく優しく描くこと。めやすは、ティッシュの上から描いたときに、ティッシュが破けないくらいの力加減。眉頭はアイブロウの先を寝かせて描くといいです。最後に全体のバランスを見て、ブラシなどでぼかしながら整えていきます。
目の下にリキッドタイプのハイライトを
佐々木さん マスクをしていると目の下が暗く見えがちなので、目の下にリキッドタイプのハイライトを使用すると、瞬時に顔が明るく見え、おすすめです。また、マスクをしていると呼気でメイクが落ちてしまうことがありますが、午後、顔がどんよりと疲れた印象になったら、目の下のハイライトを直すだけで、朝の元気な顔が復活します。
チークは不要。でもつけておくと差がつく

佐々木さん マスク着用時はチークは隠れて見えないため、マスクを外さないのであれば必要ないと思います。ただ、食事をするときには外しますので、そのときにお疲れ顔に見えないよう、チークをほどこしておけば、いつでも元気な印象に。最近はチークをしていない方も多いので、このひと手間で差がつくと思います。
ピアスやイヤリングで華やかさをプラス!

佐々木さん マスクをツけるときはピアスやイヤリングをすると華やかになり、見た目に気を遣っているように見えます。ゆらゆらするものや、ちょっと大きめのタイプがおすすめです。
マスク着用時に目元をよりきれいに見せる3つのポイント
マスク着用時に目立ちやすいのが目元。ちょっと時間があるときには、目元をよりきれいに見せるメイクを行いましょう。佐々木さんは3つのポイントを教えてくれました。
1. まつ毛はしっかりと上げる
佐々木さん 人はまつ毛の先までを目と認識しますので、ビューラーでできるかぎりまつ毛を上げると、目がはっきりと大きく見えます。マスカラはボリュームよりもカールアップがしっかりできるものを選び、パッチリと仕上げましょう。
2. アイカラーはつけすぎない
佐々木さん マスク着用時に見える部分は目元だけなので、アイカラーをしっかりとつけすぎると“濃いメイク”の印象が強くなります。アイカラーはナチュラルにし、まつ毛のほうを強調しましょう。
3. マスカラとアイライナーは落ちにくいものを選び、下まつ毛にはパウダーを
佐々木さん マスクのときは呼気の湿気が目もとに当たり、マスカラやアイライナーが目の下につきがちです。目の下が黒くなると、一気にお疲れ顔になり、具合が悪い印象にもなってしまいます。
落ちにくいタイプのフェイスパウダーを、目の下、目のキワから5ミリ程度の部分に、サラサラになるくらいつけましょう。このとき、目のキワから5ミリよりも広く塗ってしまうとシワっぽく見えてしまうので、5ミリ程度にとどめるのがポイントです。
ーー手早くメイクしたいけれど手抜きに見えず、マスク着用時のメイクもきちんとしたい。そんな、忙しいけれどメイクに妥協したくない人は参考になったはず。これからも続きそうなマスク生活の中でも、顔はきれいに明るく元気に見せたいですね。
Information
佐々木美絵さん 1976年生まれ。ビューティカウンセラーとして、約30,000人以上の肌に触れながらアドバイスを行った経験を活かし、ランクアップの製品開発を行う。2度の出産を経て、時短メイク、手抜きに見えないメイクに目覚める。美容業界27年目のコスメコンシェルジュ。
©LightFieldStudios/Gettyimages
文・椎原茜