風邪のひき始めはツボを押す!...「あれ、おかしいな?」の異変に効くツボ
【もふねこ教授の肉球ツボ講座】vol. 6
風邪のひきはじめのツボ

どーも、もふねこ教授です。鍋が美味しい季節になりました。わたしも猫鍋やりたいニャー。おっと、違います、食べるんじゃないですよ! あの土鍋の内側のカーブにそって寝そべると、とっても落ち着くんですよね~……あっ、授業でしたね。やはり冬といえば風邪! 風邪のひきはじめかなって思うときは、のどがヒリヒリ、背中がゾクゾク、首肩こりが妙に強くなったりしますよね。生姜湯、ハチミツ、漢方薬、いろいろあるでしょうけど、ツボにもそういうのがありますから紹介しますニャッ。
カゼの邪気の入り口「風門」でブロック!?
風邪(感冒)はライノウイルスなどによる上気道感染症ですが、東洋医学では邪気が体内に侵入して風邪をひくと考えられていました。カゼの邪気だから「風邪」ですね。そしてこのカゼの邪気の入り口といわれているツボが、背中の上のほうにある風門です。肩甲骨の内側の上の方は少し角ばっているのですが、その少し下から2センチほど背骨寄りのところ。

まぁ東洋医学的に言えば、このあたりを刺激してカゼの邪気をブロックするってイメージですかね。押さえるなら、中指を引っかけるようにして腕の重みで引っ張るように数十秒ほど圧を加え、次は反対側の風門、その繰り返し。でも、風邪は寒さにつけこんで侵入してくるので、とりあえず手元にあるカイロ、缶コーヒー、お茶のペットボトル、ドライヤーなどで温めると楽になると思います。あ、もちろんヤケドに注意。長時間カイロや熱風を直接あてたりしないで!

こまめに感染予防のための行動を!
症状が強かったり発熱しちゃったりしてたら風門だけではブロックできません。薬の力も借りましょう。風門のツボ押しと保温は「あれっ? もしかして?」の段階で試すもの。特にこのご時世ですから、新型コロナウイルス感染症との区別は医療機関でちゃんとつけなければいけません。もちろん体調の異変に気付いているのに出勤しちゃダメ!
あと、コロナも普通の風邪も基本的に感染予防手段は同じですから、マスクを着け、こまめに手洗い・消毒をして、3密を避ける。ツボ的には、普段から風邪をひきやすい人は身体を冷やさないために風門のあたりに下着の上から小さなカイロを貼っておくのがいいかも。
さてと、今日の授業はここまで。ふうーぅ疲れた……わたしも猫鍋で昼寝して、邪気に打ち勝つ抵抗力をつけるとしますかニャ。あっ、寝てるあいだに鍋を火にかけたりしないでくださいよっ! じゃあまたニャーーッ!!
もふねこ教授 プロフィール
某大学で東洋医学を担当しているリアル教授。実はキャリアも知名度も抜群。
犬養ヒロ
漫画家・イラストレーター。犬猫鳥魚と暮らす動物好き。
「マンガ 鍼灸臨床インシデント 覚えておきたい事故防止の知識」/医道の日本社
文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ