食べるだけで冬太り解消!...積極的に摂るべき「最強の栄養素」 #5

2020年02月02日 19時10分

3000人もの美女がいる古代中国の宮廷で、皇帝からの寵愛を一身に受けていたとされる楊貴妃。多くの妃は彼女のように美しくなるために美養生を日夜研究し、ひと時も手を抜かずに行なっていました。そこで、あなたも楊貴妃のように想い人から愛されるよう、日中美容研究家のわたし濱田文恵が、現代のセルフ美容に古代宮廷での美養生をMIXさせた「宮廷式美養」をお届けしていきます。第5回目は、この時期気をつけたい冬太りについてご紹介したいと思います。

食べないダイエットはかえって太る？！

【宮廷式美養】vol. 5

冬は寒くて、お家から出るのがおっくうになり、気づけば引きこもりがちに……。それに加え、クリスマスや年末年始、バレンタインと、食べるイベントが目白押しだから油断するとあっという間に太ってしまいます。

とはいえ、太りたくがないために食事を抜いたり、栄養バランスを考えずに偏った食事をしたりしていると、体内の五臓に負担をかけ、かえって脂肪燃焼しにくい、溜め込みやすいカラダを作ってしまいますよ。

古代宮廷では、現代のようにジムやプールなどといった運動施設があったわけではないので、きちんと食事を摂りながらカラダ自らが痩せやすいような食養生がされていました。その具体的な方法を、anan読者のみなさまにシェアしますね。

脾とぽっちゃり太りの関係性

痩せやすい体というのは、食べたものをきちんと栄養として吸収し、吸収した栄養をエネルギーにして体内の代謝活動を行なっている体を指します。

代謝活動がスムーズに行われることで、カラダにとって余分な脂肪が燃焼されるわけですが、その代謝活動に必要なのがタンパク質から作られる筋肉です。

そこで大事になってくるのが、五臓のうちの「脾(胃)」です。脾は食べたものから、タンパク質などの栄養を分解、吸収し、中医学でいう“気”を作り出し体全体に配ってくれます。

また、脾は全身の筋肉を引き締める働きもあるので、脾が弱まってしまうと、全体的にぽっちゃりとしただらしない体になってしまうのです。

そこで、痩せやすい体を作りたいなら、食べないのではなく、まずは脾がキライな人工甘味料と冷たいものは控えましょう。

食べながら痩せやすい体作り

そして、筋肉の素となるタンパク質を積極的に摂りましょう。とはいえ、糖化した揚げ物や焼肉ばかりを食べるのではなく、脾に良い大豆などの植物性タンパク質を摂ったり、エネルギーの素となる南瓜やトウモロコシなども積極的に摂ったりするのがポイント。薬膳でも、南瓜やトウモロコシが持つ自然の甘み(自然な糖分)は脾のエネルギーを補う食材として知られています。サラダに混ぜたりすれば、お腹に意外と溜まり満足度も高まりますよ。